2014.05.28 Wed

若手には超えなくてはいけないハードルが2つある?

今日、veticaのうっちー(内田聡一郎さん)と、武道館の感想の話になり(武道館の感想はこちら)、そこから、撮影の話になり、若手の人たちって、仕事をするときに2つのハードルが課せられているんじゃないかという話になった。
 
以下は、私がうっちーに伝えたことなんだけど、ここにも書き残しておこうかなと思います。

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例えば、撮影があるとき。

 

巨匠は、いいデザインを作ろうとしている。

 

若手は、いいデザインを作ろうとしていることに加えて、そこで自分を認めてもらえるようなインパクトを出さなくてはいけないと考えている。なぜなら、そこで「自分らしさ」や「自分でなくてはいけない何か」をアピールできないと、次の仕事につながらないから。

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それは、ハードルを2つ跳んでいるようなもので、既にポジションが確立されている巨匠が本件のみに集中すればいいのに比べて、大変なように見えるというようなことを話しました。

 

 

実際、若手が世の中に出て行こうとすると、口をぽかんとあけて、上から仕事が降ってくるのを待っているだけでは今のご時世ちょっと難しくて、

 

何らかの形で下克上をしないと(つまり、誰かよりもいい仕事をした結果、その人の代わりにそのポジションにおさまる)いけない。

 

そのためには、もらった仕事でいいデザインを作る(いい仕事をする)ことはもちろんなのだけれど、この人ともう一度仕事をしたいと思わせるような、何かプラスαで仕掛けをしていかなくてはいけなかったりする。

 

そういうことをしなくて良くなったときに、やりたいことがやりきれたり、デザインに集中できたりするのかもしれないなあというようなことをふわっと考えました。

 

 

私自身を振り返ってみても、年齢を重ねるごとに、「ページを作る」という仕事に集中できているように思います。「次号の仕事をもらうための仕事」ということを一切考えなくてよくなってから、純粋に「読者のために良いこと」「写真を素敵に活かす工夫」「わかりやすい原稿」に専念できるようになったように思います。

 

同時に、経験を重ねて、「ポジションをとる」ことから解放されると、怖いのは「もうアレは古い」とか「全然イケてない」というジャッジを自分で下さなきゃいけないことで、これがズレてくると誰も指摘してくれないという落とし穴は、ある。

 

久しぶりのブログ更新。うっちーと話をしていて思った「若手には超えなくてはいけないハードルが2つある?」って話でした。

 

んではまた。ぐっばい。

 

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巨匠の凄みに触れた 1を10に拡散するんじゃなくて、10を1に圧縮する

いつまでが若手か


カテゴリ:Shooting

2014.05.21 Wed

美容業界の一番素敵なところってココ!

美容師さんの地位を上げようとか、美容業界を盛り上げようとか、いろんな試みがされていますよね。

 

美容業界の魅力はたっくさんあるし、私は、趣味は「美容師サン」って言い回っているくらい美容師さんが好き。

 

んで、そんなたくさんの魅力の中でも、特に、私自身が、美容業界のココが凄い。これを他の業界の人に知ってもらいたいと思って、よく人に話すのは、美容業界の「人の教育」。

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今まで、いろんなオーナーさんから「美容業界は教育産業だ」という言葉を聞きました。まさに人が財産の世界だから、本当に、皆さん、教育に力を入れていらっしゃいます。

 

入社したときには、なんだか若くてふにゃっとしていて頼りないイメージの新人さんたちが、数カ月、半年たつと、シャキッとした、社会人になっていていく様は、毎年毎年そのたびにびっくりしています。

 

 

 

そんな、美容業界の人材教育にスポットをあてて、他業種の方々に「美容業界の人材教育って、マジすごいんです。ここまでやってるんです。是非、美容業界のやり方から、人材育成のポイントを学んでください」って本が講談社さんから出ました!

 

「うちの新人」を最速で「一人前」にする技術

美容業界の人材育成に学ぶ

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著者はビューティ総研の野嶋さん!! 全国のオーナーさんたちに数多くのインタビューをされている野嶋さんだからこその目線で、美容業界の人材育成の素晴らしさを、外の業界の人たちにメッセージしてくださっています。

 

 

 

こういう本が出るのは、美容業界ファンとして、めっちゃ嬉しい。

 

 

人材育成の方法を教えてくださったサロンさんも豪華!

 

 

RT Ash  ATERIER FAGOT  apish  ALTI

uka  GARDEN  COLORS JAPAN

CREO INTERNATIONAL   SARA   switch   SNIPS

ピカイチ   FaB   forcise   FORTE

Blossom   MASHU   MISS ESSENCE  MINX

UNIX   友美   RICH   LIM

 

というサロンさんの、人材育成方法が、書かれています。(敬称略ですみません)

 

 

私も、編集のお手伝いさせてもらったのですが、ほんと、美容業界の素晴らしさがつまっていて、このような内容が、いろんな業界の人たちに読んでもらえると、すっごく嬉しいし、美容業界の地位向上につながっていくのではないかと感じました。

 

 

美容師さんになることを反対される親御さんたちにも読んでほしい! 美容業界、素敵な業界だって知ってほしい!

 

 

既に、ニュースにも取り上げられています。

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多くの人の手にとってもらえると嬉しいなあと思います!!

 

amazonでも買えます。こちらからどうぞー!

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「うちの新人」を最速で「一人前」にする技術 美容業界の人材育成に学ぶ (講談社+α新書 658-1C)

 


カテゴリ:Writing

2014.05.20 Tue

集客のための……に疲れてる皆さんへ

最近、ヘアサロンにお邪魔すると

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集客のためのフォト

集客のための口コミ

集客のためのSNS

 

に、皆さん、めっちゃ疲れている感ある。
フォトシュートレッスン

 

私も、こんな本を書いているぐらいなので(増田ゆみは、私のかつての名前です)、お前が言うなよ! 感あるんですが、

 

それにしても、今の時代は大変だなあと思います。

 

そんな中、ちょっと面白いなって思っているアプリがコレ。

 

その名も「HAIR」です。

 

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まあ、一応、予約動線はあるんだけど、どっちかというと、インスタ的な、自分の作品集的な使い方ができそう。

 

 

今日、このサービスの立ち上げをした中村さんと、プレスの美波ちゃんとお会いしたんだけど

 

「もう、いっそのこと、『集客につながらない、美容師さんのクリエイティブフォトアプリ』って堂々とうってしまえばいいんじゃないか」とお伝えしてきました。

 

 

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みんな、フォト、好きだけど、あれって、集客のためでもあるけれど、どっちかというと、女の子を可愛く撮れたーーーとか、うわ、めっちゃオシャレにイケた、とかが楽しいんであって、

 

(まあそれで集客できれば一石二鳥だけれど)

 

 

やっぱり、根っこは、自分の作品、見てほしい! いいのできたから、知ってほしい! があるんだと思う。

 

 

なので、HAIRは、集客目線とかじゃなくて、ただ単に、いい写真できた! アップする! って感じのアプリになってくれたらいいなあああって、勝手に思ったので、勝手にそう言ってきました。

 
実際に美容サイトでは出しにくいファッションよりのオシャレな写真も多かったです。
 

ENJOY PHOTO!!

 

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フォトで集客する時代からフォトでコミュニケーションする時代に

その道のプロと一番差がつかないフォトシュート

 

 


カテゴリ:Shooting

2014.05.19 Mon

ZACC内藤さんのこと

今日、ZACCの内藤さんの最終出社日だったので、ワイン持ってご挨拶にいきました。

 

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内藤さんとのおつきあいは、ほぼ、私のライター歴と同じです。

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今回、ZACCをお辞めになる連絡をいただいたとき、こんなメッセージをもらいました。

 

 

「増田さん、あ、佐藤さんがいないと今の自分はないと思います。 本当にあんなことやこんなことが思い出され、感謝しかありません」

 

 

このセリフは、そのまま、私のものです。

 

 

内藤さんがいなければ、今の自分はいなかったし、本当に、あんなことやこんなことが思い出されて感謝しかありません。

 

 

内藤さんとは、ギャル誌で毎月毎月毎月、お世話になりました。あーだこーだリクエストのうるさい(失礼! リクエストのはっきりした)ギャルたちを相手に、内藤さんと毎月の企画を考えるのは、ほんとーーーに、楽しかった。

 

 

時代をクリエイトしている、そんな感じがありました。毎月、超絶ダイナミックだった。ヘアページだというのに、なんだったんだろう、あのダイナミック感。

 

 

ギャルたちの、おそろしいくらいハイトーンの髪も、いつもいたわって、大量のトリートメントをつっこんでくれていたのも内藤さん。

 

 

あのころ、大勢のギャルモデルちゃんを担当していた美容師さんは、たくさんいると思うのだけれど、内藤さんのところには、いまだに(今は、美しきママに成長した)モデルちゃんたちが通っていて、ああ、これって内藤さんのお人柄だよなあって、本当に思います。

 

 

内藤さんには、ギャルだけじゃなくて、over50のモデルさんたちも、本当にお世話になりました。昨年、ゆうゆうの5年分の撮影をまとめたヘアカタログを作ったのだけれど、ページをめくってもめくっても内藤さん祭りで

 

 

どれだけ、私たちが、内藤さんに頼り切ってページを作ってきたのかが、本当にわかりました。

 

 

 

ギャルのどぎついリクエストから、over50の繊細な悩みにまで、全部対応してくれる、本当に、懐の深い方でした。感謝しか、ありません。

 

 

内藤さんといえば、グアムでの撮影旅行もいい思い出です。あのとき、ほんの少し、神様が力をかしてくれたなら、ひょっとしたら、今とはまた全然違った道を歩まれていたのかもしれないけれど、

 

 

だけれども、内藤さんが日本にいてくれたからこそ、あんな仕事も、こんな仕事もできたわけで。

 

 

 

10数年にわたって、一緒に歩いてきた、そして、時には一緒に戦ってきた、この東京砂漠。

 

内藤さんに、心から感謝しています。

本当にありがとうございました。

 

【関連記事】

ある美容師さんからいただいたメール

僕たちはこの東京砂漠でヒットを重ねるのかホームランを狙うのか

 


カテゴリ:Shooting

2014.05.13 Tue

武道館の中心で美容師って最高だと叫ぶ!

AKBにとって武道館が悲願だったよりも、ずっとずっとずっと前から、

美容師の皆さんにとって、武道館でのライブは、悲願だったのだと思う。

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17年? 18年前になるのかな?

美容業界で伝説となっている、武道館ライブを、私は知らない。それを知らないことで、何度も悔しい思いをしてきた。

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だから、今日。楽しみに、楽しみにしていた。

4時間にわたる武道館ライブ。約1万人が集まった、今日。私も、歴史の証人の1人になってきました。

 

LAST GIGSのあのイントロに合わせて登場した6人。ほんと、美容業界の暴威だよ。格好良すぎたーーー。

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高木君の、あの、ばっさりカット!! 痺れた!

 

VANさんの、あの、リーゼントブルー! あの存在感!

 

土橋さんの、あの、髪と遊んでる感じ! 海、感じた

 

塚本さんの、あの、ハイレイヤー!そしてカットで支配するあの世界観!

 

松永さんの、あの、刈り上げ! なのにヘアはすごく女らしくてセクシーだった!

 

長崎さんの、あの、指先! カラーは大胆。そしてカットはすごく繊細。

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超絶かっこ良かったよ。みんな。ステージを下りた後の、最後の美容師サイコーのメッセージには、文句無しに、ロックを感じたし、涙、出ました。

 

LIFE IS ON MY BEAT!

 

 

 

 

そして、圧巻だったのが、新井さんと坂巻さんのステージ。

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1万人が一斉に息をのむと、ほんとうに、音がするんだね。

途中、ごくりって、みんなが一斉に唾を飲んだ音が聞こえた。

 

あのね、マジックを観ているようだったよ。あれぞ熟練の技なのだろうけれど、でも、技というよりも、生命の誕生をみるような物語だったよ。

 

ひとつの「世界を創る」って、ああいうことなのだと思った。心まで豊かになった気がした。

 

 

そして、ネクストリーダーのステージ。

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観終わった瞬間、ああ、この人たち、表現していかなきゃ死んじゃう人たちなんだなって感じた。そんな切実感があったなあ。ぎりぎりのエッジにたっていて、そこからのダイブ。もしくはフライ。

そんなイメージが、頭の中を巡りました。

 

うっちーは、名実ともに、感が、凄まじかった。うっちーは、今、まさに日本を代表する美容師さんだけど、10年後も日本を代表する美容師さんかもしれないと思った。

 

 

柳ちゃんは、伸びやかでとてもすこやかだった。かっこ良く切りながら、人を優しく、あたたかくしてくれるステージって、実はすごく難しい。それを軽々やりとげてる感じあった。

 

 

ほーりーは、そっか、好きなんだな。こういうのって、なんか、いろんなパズルがぴたってはまった感じ。デザインとサロンとスタッフと、全部合わせて、ほーりーだよね。愛を感じるステージ。

 

 

浦ちゃんは、数ある彼女の球の中で、今、ここでこの球を放るんだという、浦さやか観。1万人、全員持ってかれていたし、あのステージを一生忘れない人、いっぱいいるだろう。(今回に限らず、彼女はいつでも「美容師さんがやっていいこと」の幅を拡げ、それを更新し続けていると感じる。多分、そういう星まわりだという使命感を持ってやっているのだと思う)

 

 

よしきは、凄く凄く難しいことにチャレンジしていたように思った、そして、ほんとうに、美しかった。格を感じた。本当に、旅立つんだなあという気がした。日本からも、若手という、この世代からも。

 

 

そして、やはり。今回のステージを、文字通り、牽引してきた、5人の巨匠。うち、2人が、過去に前人未到だった武道館を踏んでいるというのも、本当に凄い。

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巨匠のステージは、とても深いステージだったと思う。

 

一周まわって、本当に核の核の部分、本質に迫るステージ、そこに立ち戻された感じでした。

 

それは、今回、巨匠達がそういう役回りであるということだけじゃなくて、それが、美容師さんという仕事のど真ん中だからなんだろうなあって、感じました。

 

直球の直球。ど真ん中のステージでした。そして、それが、1万人の胸の奥っかわの深いところに、どすんと響いたと思います。

 

 

須崎さんは 橋を渡す人であると思う。

先輩から後輩へ。その使命を、橋、渡す人。美容を育む。須崎さんの生涯の仕事になるんであろう、そのキーワードの、最も圧倒的な部分を、今夜観ました。須崎さんの元だから、こんなにも人が集まったのだろうって。

 

 

岡村さんは、研ぎすます人だと思う。

いつも感じるのは、武士が刀を研いでいるようなイメージ。ストイックで、ひたむきで、嘘のない感じ。「美容を極める」という言葉が、本当に岡村さんにはぴたっとくる。切り終わりがスタイルの仕上り。迷いのないカットラインが決まった後の会場のため息! そして、脚! 長過ぎ!

 

 

柏木さんは、もがき続ける人だと思う。

どんなに素敵な仕事をされた後でも、柏木さんはいつも何かを反省してる人だった。こんなに自分に厳しい人、いない。絶対に奢らない。「やっと2流になれた。これから1流を目指す」という言葉に、この日、一番鳥肌が立った。終わりない、美容の道! そして、そのカットは誰のためにあるものなのかというメッセージ。カッコ良すぎた。「美容を信じる」。

 

 

森内さんは、ゆるませる人だと思う。

森内さんの周りの人は、いつもみんな笑っている。森内さんは人を油断させる、肩の力を抜かせる、天才だと思う。私たちは、森内さんといると、いつも楽ちんだ。こんなに巨匠なのに、近所のおばちゃんと話してるくらい楽だ。森内さんといると、人生って楽しいって思う。そして、美容ってハッピーだって思う。「美容を楽しむ」

 

 

宮村さんは、まさに、魅せる人だと思う。

宮村さんは、髪を使って、人を魅せる。宮村さんのヘアは、例えクレジットがなくても、全部、わかる。それくらい、オンリーワンだ。宮村さんの髪は、毛の1本1本が、みんな気持ち良さそうだと、あるライターさんが言っていた。毛の1本1本が、ひとつも、意志に背いていない。髪と会話できてるんだと思う。「美容で魅せる」

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きっといつか、「あの武道館、ライブで観てた?」と、聞かれる日がくるだろう。

「うん、観てた。あれが、原点だった」って言う美容師さんが、きっと、

今日の、1万人の中にいるだろう。

 

 

皆様、素晴らしい時間をありがとうございました。ひとつひとつのステージ、本当に素晴らしかったです。

 

 

 

 

でも、あまりにすばらしかったので、ちょっとだけ思った。

(もっと美容ステージ中心でも良かったような……)(小声にて)

 

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MINX岡村さんのこと さとゆみ通信001

THE LIVE 2012 in広島 


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