2017.12.15 Fri

速いのと強いのは違う 『風が強く吹いている』(三浦しをん)_006

走らなきゃ生きていけないとか

歌わなきゃ生きていけないとか

書かなきゃ生きていけないとか

 

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そういう「業」の話って、どうにもこうにも、惹かれるなあとおもう。

 

 

走るってことが、どういうことなのか、知りたいんだ。

「走る」を、そっと違う言葉に置き換えると、それ、まさに人生哉。

 

 

 

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カテゴリ:Reading

2017.12.02 Sat

私の大事な女友達と、大事な友人の娘さん全員に手渡ししたい!!「読むと心がラクになる めんどくさい女子の説明書」(山名裕子さん)

【私の大事な女友達と、大事な友人の娘さん全員に手渡ししたい!!】

全力の宣伝になります。
お手伝いさせていただいた書籍が、昨日配本になりました。
「読むと心がラクになる めんどくさい女子の説明書」(山名裕子さん・サンマーク出版)です。

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書籍というのは、出会うタイミングもあるし、その人の生きてきた時間もあるので、自分が担当させていただいた本でも、Aさんにはおすすめだけど、Bさんにはどうかなあというものは、正直あります。

 

でも、この本は、私が知っている「女子全員」にオススメしたい。全力でオススメしたい。中学生や高校生のお嬢様がいるなら、そのお嬢様にも絶対にオススメしたい。そんな本です。10代から70代まで、もれなくオススメしたい。
私がお金持ちなら、1万冊くらい購入して、知り合いの女子全員に配りたいくらいの本です。

 

 

 

なにが、そんなにオススメかというと、これ、「本気であぶないときに命を救う」本だと思うからです。

人が病むとき、悩むときって、その多くは人間関係ですよね。中でも、女性にとって、「女性とうまくやっていけるか」は、人生のQOLに関わると思うんです。

 

この本は、タイトルはちょっとセンセーショナルなのですが、臨床心理学に基づいた「女性の心を解き明かし、その対処法を学ぶ」本です。

 

女子同士のいじめに巻き込まれたとき、
嫉妬で嫌がらせを受けたとき、
女子の先輩を怒らせちゃったとき、
人の悪口ばかり言う人と付き合わなきゃいけないとき。

 

そんな時に、そのトラブルの原因と解決法を、心理学の見地からずばっと教えてくれる本です。
「精神論」じゃないです。リアルにどう解決すればいいか、明日その相手にどういう言葉をかければいいかを教えてくれる、極めて現実的な本です。

↑イラストは、過去にヘアカタでも大変お世話になった、つぼゆりちゃんです。つぼゆりちゃんの女子あるあるイラスト見てるだけでも、めっちゃ楽しいですよー。

 

 

実はこの本の取材をさせていただいているとき、私は、ある女性との人間関係がこじれにこじれて、心身ともに参っていました。私が彼女を苛立たせている理由が思い当たらず、どうしていいのかわからない上に、ほうぼうで悪口を言われ、仕事にもかなりの悪影響が出ていました。こんなことは大人になってから初めてで、中学時代に下駄箱に大量のカミソリレター入っていたとき以来のパニックになりました。

でも、この本の取材の最中に山名先生がお話くださった解決法を試してみたところ、それまで何をしてもダメだった関係が、急に好転しました。マジックを見てるみたいでした。「え? それが原因だったの?」という感じでした。

 

 

この本のポイントは
「人を変えることはできない。でも自分の接し方や話し方を少し変えることで、相手の行動に変化を与えることができる」です。
だから、全部、自分発信でできることなんだけれど、確実に人生がラクになっていきます。

 

 

また、私がこの本の好きなところは、「めんどうな女子」との付き合い方を教えてくれるだけではなく、「めんどうな女としての私」との付き合い方も教えてくれる本だという部分です。

気分が不安定になったり、
理由もなく寂しくなったり、
人の成功が羨ましく思ったり、
歳をとるのが不安に感じたり。

 

そういう「女子」な部分って、多かれ少なかれ、みんな持っていると思うんですよね。そんな自分自身についても、ちゃんと取り扱い説明書を持っていたら、「ああ、いま、私はこれで落ち込んでいるんだ」とわかって、気分がぐっとラクになります。

 

 

世界各国を比べても、日本人、とくに日本の女性はもっとも自己肯定感が低い人種だと言われています。でも、この本を読んだら、自分のことをもっと愛しい存在だと思えるんじゃないかなとも思います。

 

 

あまりに推し気持ちが強くて、暑苦しくなってしまいましたが、ほんとはもっともっと語りたい!!!!

 

 

昨日配本されているので、本屋さんには明日くらいから並ぶんじゃないかなと思います。(関西、九州などは週明けだと思います)Amazonではもう買えます。

 

 

楽天ブックスでも買えますー。
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カテゴリ:Reading

2017.10.28 Sat

35歳を超えたとき、捨てるべきもの、残すべきもの

突然ですが、私は40歳前後くらいのタイミングで、がくっときました。なにが、がくっときたかというと、体力とか気力とか、そういうものです。疲れがとれにくくなったし、集中して原稿を書ける時間が短くなってきたし、寝ないとてきめんに体にくるようになったし、30代のときのペースではとてもじゃないけれど働けない。

でも、私は書籍ライターとしてのデビューが38歳になってから、と、めちゃくちゃ遅いので、人一番働かないと、ひとかどの仕事はできないんじゃないかって、そんな焦りもあって。

 

私はものすごく楽観的な人間だし、自分の将来に1ミリの不安も抱いたことがなかったのだけれど、突然いろんなことが一気に心もとなくなってきました。それまで毎年1つずつ歳をとるのが楽しくてしかたなかったのに、誕生日が憂鬱になってきたのもこの頃。

 

このままで、私、70歳までライター続けていけるだろうか。そんなことを考えました。

 

 

そんな、言いようのない焦りを感じていたとき。今から1年半前のことですが、イラストレーターの松尾たいこさんと、さとなおさん(佐藤尚之さん)のトークイベントに出かけ、「遅咲きでも全然いい」「むしろ遅咲きだからいい」「無理をしないのがいい」「無理をしないからいい」といった、なんかちょっと涙ぐんじゃうようなメッセージをもらいました。

↑これがそのときの写真。2016年の2月。ちょうど私が40歳の誕生日を迎える数日前のことでした。

 

松尾たいこさんは、いまとなっては日本を代表するイラストレーターさんですが、広島でOLをしたあと、32歳でイラストの勉強をしたいと思って上京。デビューは35歳という、文字通り遅咲きのイラストレーターさんです。

 

ちいさいときから体が弱く、持病持ちで(なんと、その持病が一緒だったのも、私がすごく心強く感じたひとつの理由です)、何をやってもすぐ疲れてしまうので、大好きなイラストの仕事を一生続けていくために、いろんな工夫をされているとのことで、「あああああああ!!! もう、私がいま、知りたかったことがここにある!!!!」と叫びたかったくらいの時間でした。

 

 

そんな松尾さんの人生の工夫や、考え方の真髄が1冊にまとまっているのが、この「35歳からわたしが輝くために捨てるもの」(かんき出版)です。

 

 

松尾さんは、ずっと憧れの存在で、個展にいっては遠くからそっと眺めているだけで声もかけられなかったのですが、このさとなおさんのトークイベントでお目にかかれたり、松尾さんが「女の運命は髪で変わる」を読んでくださったりがきっかけで、この書籍の編集協力をさせていただくことになりました。

 

↑ご縁をくださったさとなおさん、ありがとうございます。

 

取材中は、もうとにかく楽しかったです。

30代よりも40代、40代よりも50代、どうすればより楽しい人生にしていけるのか。

そのためには、何を捨て、何を残していけばいいのか。

 

 

正直いって、この本の制作中に私自身が松尾さんから受けた影響ははかりしません。というか、松尾さんに出会えていなかったら、私の40代は悲惨になっていたかもしれない。

 

松尾さんが「捨てるべき」と教えてくれたもの、この1年間で、私もひとつずつ手ばなしていきました。

 

例えば

・長年抱えていたコンプレックス

・人見知りであるという自分へのレッテル

・たくさんの服、たくさんの本

・心をざわっとさせる存在

・過剰な情報収集

・都会での不規則な生活

・無理をして受けるスケジュールのきつい仕事

・・・・などなどなどなど。

 

 

一方で、

・年齢や肩書きで人を判断しないこと

・プロのいうことを素直に聞くこと

などは、歳をとってもずっと持ち続けたい「残すべき」こと。

松尾さんのお話は、とても明快ですっきりしていて、伺っていても本当に気持ちがよかったです。

 

 

 

この本を作っている過程で、私が受けた一番大きな影響は、「仕事をする環境」「自分が生きていく環境」に対して、捨てるもの、残すものを決めることができたことです。

 

私は今年の夏、表参道の賃貸マンションを引き払って引越しをしました。いまは、多摩川の川沿いに住んでいます。北海道から泊まりにきた母親が「北海道よりも虫の声がうるさい」というくらい自然豊かな場所で、三食自炊して、夜は早く寝て、日中に原稿を書くといった、まっとうな生活を始めました。

 

 

自分でも驚くほど、心も体も安定して、それまでずっと飲み続けていた、いろんな薬がいらなくなったほどです。(花粉だけはひどくなりましたw)

30代までは無理やり走らせていた自分の体が、実は結構疲れていたことに気付けたのも、松尾さんのおかげです。

 

↑打ち上げにて 松尾さんとマネージャーの大西さん、編集の谷内さんと。松尾さん、いつもおしゃれで素敵なんです!

 

歳をとることに漠然とした不安を抱いていたり、なんだかこれからの人生はずっと下り坂なんじゃないかとうすら暗い気持ちになっている女性に、ぜひ読んでもらいたい本です。

私の心と体が救われたように、まだまだこれから、というか、これからこそ楽しい人生が待っている! と思う1冊だと思います。

私は本当に、本当に、出会えてよかったです。

 

35歳からわたしが輝くために捨てるもの

松尾たいこ
かんき出版

 

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そして、このときのお仕事がきっかけで、松尾さんに表紙をいただいたのが、「道を継ぐ」です。先日、3刷になりました。これも松尾さんの素敵な表紙のおかげです。ありがとうございます。

 

道を継ぐ

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カテゴリ:Reading

2017.08.22 Tue

できるだけ速く書かないようにしている理由

スイスに、ヨハネス・イッテンという画家でもあり、教育者でもあった人がいます。

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ある日彼は、学生たちに、磔にされたキリストとマグダラのマリアの絵を模写しなさいという課題を与えるのだけれど、すぐに絵筆をとった学生たちに対して

「模写を始める前に、やることがあるでしょう。まずこの絵を見て、涙を流して、とても模写などできない、というのでなければ、芸術家とはいえない」

と、言うんですよね。

私は芸術家ではないけれど、最近、できるだけ速く書かないようにしてるのは、こんなことを、考えているから。

 

 
私から「原稿を書くスピード」をとったら何が残るだろうと思いながらも、最近は、できるだけ時間をかけてゆっくり書くことにチャレンジしています。


カテゴリ:Writing

2017.08.20 Sun

19歳のときにかけられた、呪い、もしくは、救い。

大学時代、児童相談所にくる小学生や中学生の話し相手になるバイトをしたことがあります。
東京都が定める講義を聞いて、採用試験を受けても依頼されるまでにいくつもハードルのあるバイトで、私以外の大学生は、ほぼ全員、心理学科の学生さんだった。
私は墨田区の児童相談所に通っていたんだけれど、私の大学時代は、地下鉄サリン事件があった頃で、児童相談所には信者のお子さんが何人もいたように記憶しています。

児童相談所で子どもたちに接するときは、専門のカウンセラーさんの指導の元で、接していました。大抵は、精神科医や心療内科医を引退した先生が多かった。
で、私、その児童相談所で、ある元精神科医のおじいちゃん先生に、とても熱心にスカウトされたんですよね。
「今からでも遅くないから、国文科をやめて医学部か心理学部に入り直して、精神科医かカウンセラーになったほうがいい」って。

 

その先生は、こんなことを言っていました。

 

「ほとんどの人間は、心に小さな風船を抱えて生きているんです。だいたいの人は、その風船を一生つつかれないまま死んでいくので、心を病むことはないんだけれど、ときどき、その風船に触れられてしまった人は、心の病気になっていくんですよね。
でもごくごくまれに、風船を持たないまま、大人になる人がいるんです。あなたは、私が今までに数人しか出会ったことのない、そのタイプです。どこをどうつつかれても、一生心を病まない人なんです。
これって、オリンピック選手やプロの音楽家と同じように、特殊な才能なんですよ。今からでもいいので、心の病を扱う仕事につきませんか?」

そのときは、ふーん、そんなものなのかなあ。なんだか占いみたいな話だなあと思ったし、まあ普通に国文科を卒業してテレビの仕事に就いたんだけれど、その時、その先生に言われた言葉が、40歳を超える今でも、私の人生に影響を与えていることに、最近気づいた、んですよね。

 

「私は、ぜったいに病まないタイプらしい」と、潜在意識の中で、信じ続けていたなあ、と。

 

今年の下半期は、「心」や「病気」や「生死」を扱う書籍ばかり、担当しています。

 

 

死を扱う書籍のときは、納品するまでに、大切な人を失う瞬間を何度も何度も体験して、その都度泣いて落ちて、夢にまで見て、を繰り返します。

 

そういえば、鈴木三枝子さんの『道を継ぐ』を書いたときも、編集さんと構成の話をする以外、誰とも会話ができない日が何日も続いたりしました。

 

こういう書き方が正統派なのか、どうなのか、わからない。他の人はどうやって書いてるのかも知らない(今度聞いてみよう)。
でも、自分は今のところこういう書き方しかできないし、こういう書き方をしているときに心の支えになっているのは「君は一生心を病まないタイプ」というおじいちゃん先生の言葉だったり、する。ってことを、今日、ふと思い出しました。
救いのようでもあるし、呪いのようでもある。

 

そんなおじいちゃん先生の言葉を、一度書いておこうと思いました。

 

 

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カテゴリ:Thinking

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