2012.05.24 Thu

本日発売! 「恋が叶う『愛されヘア』の習慣」

我らがたっちゃんことTierra(ティエラ)の三笠竜哉さんの書籍「恋が叶う『愛されヘア』の習慣」が、講談社さんから本日発売です!

既に、いろんな雑誌で特集されていますが、三笠さんに切ってもらうと彼氏ができる! 三笠さんに切ってもらうと結婚できる! と評判なんですよね。で、この本は、その三笠ヘアの秘密に迫る一冊です。

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増田は編集のお手伝いさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

美容師さんがお客さまにヘアを提案されるときにも役に立つ考え方が満載です。実際に彼氏ができたお客さま、結婚にたどりついたお客さま、オーディションに受かったモデルさんの話など、実例もいっぱい!

三笠さんもおっしゃっていたけれど、ヘアスタイルの重要性を、もっとたくさんの女性に気づいてもらいたいという想いで書かれた本です。

是非、手にとってくださいませ!

amazonでも絶賛発売中(amazonは25日から配送予定です) 下記、ぽちっとしてね!

 


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2012.05.20 Sun

45分おきの予約の理由 byかあこさん その5

【男子禁制女子トーク】かあこさん その5

45分おきの予約の理由

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【バックナンバー】

その1 おみくじが大吉だったので、フリーになります!

その2 かあこが「かあこ」になった日

その3 5分でいいんです!作品見てください

かあこさんは、本日の営業終了を持って、フリーランスになられました。これからもSOHOのサロンには立たれるそうですが、今後はサロンワークはもちろんのこと、セミナーやヘアメイクのお仕事にもより力を入れていくとのことです。

東京での撮影が多いヘアメイクの仕事。それでもやはり、滋賀にこだわる理由。

それは「お客さまがいるから」

今回は、かあこさんのサロンワークについて、です。

かあこさんのカットって、師匠はどなたになるんですか?

この人、っていう人はないんですよね。気になった人がいたら、そのたびに教えてもらいにいってました。業界誌を見てこのヘアスタイル切りたいって思ったら、その美容師さんに電話するんですよ。それで教えてもらっていました。

例えば大阪のOSHARE DOROBOの島田先生には、電話をさせていただいて、「どうしてもこの切り方がわからへんから教えてほしい」って言って、会いに行きました。その時代やったからかわからないんですけど、親切に教えてくれはったりしました。違うお店でもわざわざ来てくれはって一から切るのを見せてくれはったりとか。

セミナーでも、例えば前髪を可愛く切りはる人やったら、セミナー終わってから「前髪の切り方教えてほしいです!」って頼んで、お店に切りに行ったりとか。気になることはその人に聞くのが一番早いでしょ。

でも人に電話するのって、エネルギーいりません? 私はすごく苦手なんですけれど。

うん、でも、私の場合は「やってみたい!」っていう気持ちの方が勝つんで(笑)。

自分の引き出しが少なくてもっと増やしたいから、本人に聞いてしまいますね。姉のお店にいたときが一番すごかったかもですね(笑)。姉しかいなかったから、姉の技術しか見れない。でももっといろんなところが知りたかった。だからコンテストに出たときとかも、あの人可愛い!って思ったら「それどうやってパーマかけてるんですか?」って聞きに行ったりとかして。

かあこさんご自身は、どなたのカットが好きですか?

特に、Doubleの山下さんと、boyの茂木さんの作品が好き。

昔、どうしてもboyの世界観が見たかって、自分がモデルになったときがあるんですよ。22,23歳のときかな。大阪でモデル募集してはったから、世界感を体で感じたくって、応募しました(笑)。あれはホント、雑誌で見たまんまの不思議な空間やったなあ。自分がその場の空気とか、物になりきる演出やったんですよ。いい意味で、洗脳されてかえってきました(笑)

かあこさんが、サロンワークで大事にしていることって?

目の前の人は、必ず元気になって帰ってもらいたい。これが大前提ですね。

いいスタイルももちろんそうなんですけど、やっぱり気持ち的にリフレッシュしてもらいたいっていうのがあるし、私自身に会いに来てくれてはるんやったら、私が元気をプレゼントしたい。いい時間を作りたいなって。特別な時間を。だから45分おきにお客様を入れて時間もかけるし。東京の美容師さんと比べたら長い方やと思うんですけど、それが一番お客様と自分とがやりやすい時間やから。

お客様とはスタッフ以上にしゃべってますね(笑)。私のプライベートとかも全部知ってるのは仲のいいお客さんやったりとか。

お客さまで多い層は?

一番多いのは、私と同い年くらいの主婦と、迷えるOLさん(笑)。同世代かちょっと下が結構多いかもしれませんね。あと、小学生以下のちびっこ。この間は一日の半分がちびっこでした。

なんでそうなったの?ちびっこの口コミ!?(笑)

口コミもあると思うんですけど(笑)、ママさん同士が「あそこ行ったらおもしろい頭にしてくれんで」って(笑)。

 

ところで、かあこさんにとっての似合うヘアスタイルっていうのは、どこがポイントなんですか?「 似合わせる想像力はどのように高めていけばいいか」っていう質問がきています。

やっぱり顔周りかなあ。顔周りってその方の魅力が一番出てくると思うんで、時間かけてやりますし。毎回来てはる方でもプラスアルファで、ちょっとした裏切りを出したいんですよ。ちょっとした冒険心っていうか。ふとした仕草を見て、このラインで切っても可愛いわっていうのとかね。

似合わせがうまくいかないと悩んでいる後輩がいたら? かあこさんだったら、何をアドバイスします?

顔周りをもっと見ろって伝えますね。鏡ごしで毛だけを見てるんじゃなくて、ちょっとした仕草からイメージしなよって。鏡と自分だけの仕事じゃなくて、ちょっと遠くから離れたときの仕草を見ないと。人間って止まってないじゃないですか。だから動かはったときの仕草ね。私、すごく髪を動かしながら切ってるんですよ。人から言われたことがあって気づいたんですけど。髪を動かしながら、ふとした表情や仕草に似合うところを探している。

これ、Twitterから。「かあこさんのように女性が先頭に立って活躍出来る職場作りはどのように行われていますか?」と聞きたいですって。
それはね、オーナーにどれだけわがままを言えるかっていうところですよ(笑)。
もちろんわがままだけじゃなくて、ちゃんと結果を残さないといけない。例えばヘアメイクでサロンを明けることになって、オーナーに「え!?」って言われても「大丈夫です、来週頑張るんで!」と言い切ったり(笑)。わがままは言わせてもらうけれど、でも、その分売り上げは絶対どんなに外に出ても落とさないようにしてきました。
これからもSOHOでサロンワークされるんだよね?
そうですね。今後はヘアデザイナーとして、ヘアメイクのかあことしてサロンに立たせていただくことになりました。その点でも、オーナーには本当に感謝しています。
ヘアメイクだけにしぼらないっていうのは、やっぱりお客様がいらっしゃるから?

やっぱり、目の前にいるお客さんのヘアをつくってる時が、一番幸せを感じるんですよ。目の前の人の「ありがとう、また来るわ」の一言が、何より一番嬉しいんですよね。当たり前のように、「じゃあまた何ヶ月後に来るわ」って言って帰ってくれること。それはすごく嬉しいなって。帰ってきたくなる場所っていうか、定期的に行きたくなる場所になってくれれば嬉しい。

ヘアメイクやコレクションでは自分自身が世に発信していきますよね。もちろん、それも魅力。でも、私を支えてくれてるのは、長年担当させてもらってるお客さんなんです。この間も話をしたけれど、ヘアメイクは一瞬のクリエイション。サロンワークは長年かけてプロデュースするもの。表現者として、両方の表現があると思っているんですよね。

かあこさんは今日、SOHO所属の美容師として、最後の営業を終えられました。そして、これからは、SOHOでサロンワークもしながら、ヘアメイクとしてもより幅の広い仕事をしていくといいます。

滋賀での生活をやめて上京するという選択をしなかったのは、「また何ヶ月後に来るわ」と当然のように言ってくれるお客さまが多勢いらっしゃるから。SOHOをベースキャンプにしながら、かあこさんの第2ステージは、明日から始まります。

次回は、かあこさんの物語、ひとまず、最終回です。

 

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その1 おみくじが大吉だったので、フリーになります!

その2 かあこが「かあこ」になった日

その3 5分でいいんです!作品見てください


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2012.05.19 Sat

一瞬のクリエイション 生涯のプロデュース byかあこさん その4

【男子禁制女子トーク】かあこさん その4

一瞬のクリエイション 生涯のプロデュース

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その1 おみくじが大吉だったので、フリーになります!

その2 かあこが「かあこ」になった日

その3 5分でいいんです!作品見てください

お待たせしました。ついに、かあこさんのクリエイションの話です。実はこれも、Twitterで質問が多かったです。「かあこさんの作品は、どんなところから発想しているのですか?」ということ。

最近のかあこさんの作品を2枚ご紹介します。

 

ともに 撮影/Munenari maekawa  ヘアメイク/かあこ (クリックすると大きな写真になります)

この2枚は、どんな経緯で撮影された作品ですか?

2枚ともこの1年の間に撮ったものですね。両方ともセミナーさせてもらいながら作りました。最近はフォトシューティングセミナーの依頼をいただくことが増えてきてるので、その中で作ったものです。ただウイッグを持っていってはめ込むだけではなくて、最初からモデルにウイッグはめて、一からカットして質感もつけてその場で作っています。ヘアだけじゃなくてメイクも一から。質感の作り方も見てもらいながらつくってます。

左の写真はシンプルに髪のシルエットにこだわって作りました。肌も光を計算しながら。シンプルなものほど強さが出るし、シンプルだからこそ伝わるものを作りたかったんです。右の写真も、シンプルなんですが、このときはリアルとアンチリアルの融合みたいなことをイメージしながら作りました。

作品を作るときのインスピレーションは、どんなところから得るんですか?

それは、自分でもどんどん変わってきてるんです。最初に作品撮りを始めたころは、まんま雑誌をパクってやるところからのスタートやって。最近はね、言葉のフレーズから。ファッション誌で出てきたフレーズなどが、自分の中にストンって入ってきたら、その言葉からデザインを連想していくっていうのが多いかもしれないですね。

へえ。言葉ですか。面白いですね。ちなみに最近はどんな言葉からデザインを連想したんですか?

最近だと、シュプールやったかなあ。「美しさの衝撃」っていうフレーズを見たときに、「あ、それや!」って思って。

かあこさんがよく読む雑誌ってどんなもの?

ファッション誌はもう手当たり次第。ヴォーグ、ギンザ、シュプールとかも。あと業界誌もひととおり目を通すようにしてますね。

「撮影のイメージにつかう雑誌と撮影機材、カメラやかあこさん必殺、必須な道具を教えていただきたいです」という質問がきてます。

私、カメラに関しては全くわからないです。カメラマンに任せます。

カメラマンさんとはどんなふうに知り合っていったんですか?

最初のころはディーラーさんに紹介してもらいました。その方にずっとやってもらっていて、あとはスタイリストの友だちの紹介でしょ。それから、ブック持ち込んで仕事が一緒になったカメラマンさんと「次回作品撮り一緒にしましょう」ってなったりで、どんどんつながっていって。

カメラマンさんと撮影するときってどういう風に打ち合わせするんですか?

しないことの方が多い。なんとなくの雰囲気だけ伝えて、当日もうちょっとこうしようかな、みたいな感じです。当日にならないとモデルさんのコンディションもわからないし。ばっちり決めていくことってほとんどないですね。現場のとっさの判断力に任せてます。

完全にこの小物が使いたいというときは、それを言いますけど、それ以外は現場かな。現場の空気で作っていきたいって思うんで。だから荷物がすごく多くなるんですけど(笑)。

でも、ロケなのかスタジオなのかくらいは決めておくよね?

それはそうですね。でも実際に会って打ち合わせはほとんどできなかったりするんで、「どうしてもこのイメージがやりたい!」というときはその参考の写真をまんま送っておくということはありますね。「この光で撮りたい」っていうのを伝えたり。

撮影で使うお気に入りのものってありますか?

そのときによって変わるんですけど、メイク道具だったらエアブラシのファンデーション。寄りの撮影とかで使ってます。最近、肌の質感を変えるのが好きなんで、そういうものとオイリーなものとで分けたり。最近はメイクでオファーをもらうことも多いので、メイク道具はファンデーションとかラインナップが増えてきたかな。肌の質にこだわってますね。

自分らしい作品ってどうやって身につけてきたんですか?自分の作品の特徴って何だと思いますか? これもTwitterからの質問です。

私ね、常に自分を裏切っていきたいっていうのがあるんで、そのときによって全然違うと思うんですよ。昔はすごく作り込むのが好きな時期もあったし。今はシンプルに強いものが好き。そうやってどんどん自分が変化していく作風が自分らしいんじゃないかなって。多分ね、自分の心の中が作品に表れる。だからダークなものしか作ってないときもあったし。あれは暗いものしか作れない時期やったんですよ。それが自分の表現、自分が表れてるんやと思います。

私もかあこさんの作品の全部を見ているわけじゃないけど、振り幅が広いのかなって思うんですけど。

そう、振り幅が大きくなりたいんです。「かあこにこれ投げたらどう来るんやろう?」っていう人になっていきたいっていうのが自分の中にあるんで。作り込んだスタイルも、地毛で可愛くもっていくスタイルも、ナチュラルも好きだし。

 

かあこさんの作品は、昔のものから順に見ていくと、一人のひとの作品と思えないくらい、です。誰が飽きなくても、自分が真っ先に、昔の自分に飽きる人なのかもしれない。

できないことをできるようになるまで繰り返すこと、そしてできた瞬間に次はもうその自分を裏切ることを考えている。いつまでも心地よいループの中には浸らない。その裏切りの積み重ねがいまのかあこさんになっているのかなあ、などと思う。

 

 

私が初めてお会いした日って、かあこさん、初めてJHAのノミネートを逃した日でしたよね。よければ、そのとき感じたことを聞いてもいいですか?

JHAは今まで7年連続ノミネートされてて、あの日、初めてダメやって。

その日はみんなの「ノミネートされた!」っていうツイートを見たくないから、Twitterをシャットアウトしてた。誰とも連絡取りたくなかったし。半日くらいずーっと一人でふつふつと考えて。

でもやっぱりマイナスに考えたくないっていうのが根本的にあるから、これをプラスに変えるにはどうしたらいいんやろって。この1年は自分の課題やわって、来年につながる1年やから、今しっかりやろうって頭が切り替わった。

だからまた今、ブックを持ち込みに行ってるんですよ。JHAのあかんかったこの1年は、持ち込みが少なかったんですよね。どっかで仕事もらえるかもしれへんって甘えてた部分を、自分で発見できたし。じゃあもう1回持ち込んでいったろ、もう1回反撃に出たろう、っていうハングリー精神ができたんで、逆によかったって思えるようになった感じですかね。

そうか。私と話をしながら、かあこさんはそんなことを考えていたんだな、あの日。そしてあの日あの瞬間から、既にかあこさんは次の一歩を確実に踏み出していたんだなあ。

でも、そこまで作品撮りというか、ヘアメイクに賭けるかあこさんもいて、一方でサロンワークも人一倍大事にしていますよね。かあこさんにとって、ヘアメイクの仕事と美容師の仕事って、何が一番違うんだろう。

ヘアメイクは一瞬のクリエイション。でも、サロンワークは一人の人に対して何年もかけてするプロデュース。そこが全然違うと思う。だから私にとってはどっちも大事だし、どっちかを選ぶことはできない。どっちも極めたいんです。

これからも、ヘアメイクの仕事だけにしぼろうという気は無いと言い切ったかあこさん。ヘアメイクでは得られない種類の感動が、サロンワークにはあるから、と。

美容師の仕事は、かあこさんにとって「その人の人生をプロデュースすること」。次回はかあこさんのサロンワークについて書きます。

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その1 おみくじが大吉だったので、フリーになります!

その2 かあこが「かあこ」になった日

その3 5分でいいんです!作品見てください


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2012.05.09 Wed

5分でいいんです!作品見てくださいbyかあこさん3

【男子禁制女子トーク】かあこさん その3

5分でいいんです!作品見てください!

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【バックナンバー】

その1 おみくじが大吉だったので、フリーになります!

その2 かあこが「かあこ」になった日

そうそう、みんなが特に気になっていて、Twitterでも多くの質問がよせられたこと。それは、滋賀のサロンにつとめながら、どのような方法でヘアメイクの仕事をつかんでいったのか。そういうこと。なので、その話、つっこませていただきます。

さきほどのお話で、かあこさんはコンテスターだったという話がありました。お姉さんのお店にいたころからコンテストには出ていたんですか?

そうですね。働き出したころからずっとですね。コンテストっていう会場でどう自分をアピールするかが好きやったんですよね。もちろんモデルさんを可愛くするのが第一なんですけど、そこで何かのパフォーマンスをすると、私っていう人を覚えてくれはるじゃないですか。

タイトルを獲ったというのは?

ウエラのトレンドビジョンでグランプリをもらったんです。世界大会第1回目のときでしたね。

それで一度、燃え尽きちゃったというお話でしたよね。

そうなんです。で、知り合いのスタイリストさんに、作品撮りを薦められて。で、ぴんときて始めたんですよね。

テレビでのヘアメイクと、業界誌に出始めたのとどっちが先ですか?

同じくらいちゃいますかね。5〜6年前ですね。ヘアメイクという仕事に頭が切り替わってきたんで、同時進行で動いたんですよ。テレビ局に強いヘアメイク事務所や業界誌にブック持ち込んで。いろんなところに毎週行ってましたね。せっかく東京来るんだからって、1日に5件まわったりして。

作品撮りはどれくらいのペースでやっていたんですか?

その頃は週1ですね。毎週必ず。1回に2〜3体かな。ブックを持って行くと最初はバーンとはねられるんですよ。そして課題を言われる。その課題に対してまたすぐ作品撮りをしてやっていく、というのを結構しつこくやってましたね。

売り込みにいって冷たくされたことはありましたか?

もう、いっぱいありますね。東京のファッション誌なんかは「ヘアメイクなんてわざわざ関西から呼ぶより、関東にセンスのいい人いっぱいいるしね。それを抜けるくらいの圧倒的な腕じゃないと」って言われて。ブックを見てももらえないっていうことが結構ありましたね。アポ取ってせっかく行っても、パラパラーと見て「はい、ありがとー」っていうのも結構ありましたね。

ううう(涙)。でも、ありますよね、そういうこと。凹んだこともありました?

ありましたよう。でも、凹むよりも、やりたいことのほうが勝ってるから。そして、厳しいことを言われるの覚悟で行ってるって部分もあるし。最初から仕事もらえると思ってないから、そのときどきの結果ではなく、その先を見るようにしていました。それは今もです。何か厳しいことを言われたら、言われた以上のことをやったらいいわって。その方々の言わはることの裏にはヒントがいっぱい隠されているじゃないですか。だからそのへんをクリアにしていけばって。

 

これはすごいです。私は媒体側の人間として、いろんな売り込みのブックを拝見するんですけれど、あれ、みんな本当に厳しいこと言うんですよね(私もデス)。たいていは一回で凹んでしまう。でもそこでくじけず、課題をきいてまた作品を作り直してまた持ち込む。それができる人はたった一握り。その一握りの人だけが仕事をつかんでいくのだと、かあこさんを見ていて思う。 

 

やっぱり雑誌社ってほとんどが東京にあるわけだし、滋賀にいるということは、かなり不利に働くことが多いと思うんですけれど、どうして滋賀にこだわるんですか?

一番は、お客さんが好きやっていうのがあるんですけどね。その方たちと一生付き合っていきたいと思うので。

でも、それだけじゃなくて関西を代表する女性美容師って、私の年代ではそんなに名前が挙がらないでしょ。全国で見ると私はまだまだやと思うんですけど、でも私がごんとあがれば、関西の下の美容師さんがそこを目指してくれはるかもっていう思いがあるんです。だから、関西にベースを置いた状態で新しい道をつくっていきたいんですよね。どこにいようが力さえつけれたら、仕事はもらえると証明したいっていうのがあるんで。

 一番最初に目をかけてくれたところはどこの媒体だったんですか?

今はもうない業界誌なんですけれど、NH(ニューヘアー)というところです。それはコンテストで賞をとったときに目をつけてくれはって、いきなり表紙を任してくださったんですよね。まだ右も左もわからへんときに。その後にいろんな業界誌さんに声かけてもらって。辛口なことを言ってもらいながら仕事をもらってる感じでしたね。でもいろんな編集長からいろいろ言われながらかわいがっていただいたと思います。

私、かあこさんって名前、PREPPYの編集長だった有木さんから初めて聞いたんですよ。有木さん、セミナーで「滋賀にかあこさんっていう方がいらして、毎週のように東京に来てブックを持ち込んで頑張ってるんですよ。皆さんも名古屋だから、大阪だからとか言ってないで、かあこさんみたいにチャンスをつかむために動いて」っていうようなお話をしてらっしゃいましたよ。かあこさんのこと、大絶賛でしたよ。

ホンマですか。それは本当に嬉しいです。有木さんには、ほんまにいっぱいアドバイスいただきました。感謝しています。

 

ところで、これは後日談。

今日、たまたま有木さんにお会いする機会があったので、当時のかあこさんの印象を聞いてみました。「かあこさんねえ! そうなのよう。いっつもゴロゴロ、スーツケース転がしてねえ。で、前日に電話来るんですよ。『明日空いてますか?』って(笑)。『うーん、空いてなくもないけれど……』って答えたら『5分でいいですから! 5分でいいんで、お時間ください。見てください!』って、よくいらしてましたよ〜」とのこと。

プレアデスセンターの有木さん

やりたいことの方が勝っているから、凹んでもなんでも、売り込みを続けたというかあこさん。これ、真似できる人、日本じゅうでどれくらいいるのかなあと思う。本当に限られた人数なんじゃないかなあ。本気で思っていないとできない、から。


「人はなりたい自分になる」


そんなことをふと思いました。

さて。次回は、作品撮りのインスピレーションはどこから? の巻です。

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その1 おみくじが大吉だったので、フリーになります!

その2 かあこが「かあこ」になった日


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2012.05.05 Sat

かあこが「かあこ」になった日 byかあこさん2

【男子禁制女子トーク】かあこさん その2

かあこが「かあこ」になった日

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2011年のある日。青山のスパイラルカフェにて。


事前にかあこさんにインタビューすることをTwitterで公開していたので、いろんな質問が集まりました。その質問をもとにして話は進みます。相変わらず、お目立ちなビジュアル。業界人が多いスパイラルカフェでもかあこさん、ダントツに目立ってます。


 

増田 かあこさん、今日はよろしくお願いしますですー。Twitterで、かあこさんにいろんな質問がきてたので、それから聞いていきますねー。

はーい。ちょっとドキドキしますね(笑)

最初の質問ですが、「かあこさんは、なぜ『かあこ』なんですか? です(笑)

ははは。かあこを名乗りだしたのはサロンに入ってからですね。その前は名字をくっつけてました。久保田かあこなんですけど。

本名はなんて言うんですか?

久保田高子。なんか「ド」昭和でしょう、バリバリの。だから名前にコンプレックスを持っててね。その名前やと美容師として売れる気がしなくて。じゃあもう「かあこ」でいってしもた方がいいかと。

ああ、そうか、かあこさんて、「ブランディング」なんて言葉を意識する前から、自分をどうやって売っていくのかということを無意識的に考えてたんだなあって、そんなことを思いました。

 

なんで「かあこ」だったんです?

ちっちゃいときに自分のこと「たかこ」って言えなくて、家で「かあこ」って呼んでたんですよ。それがもうそのまま。

アシスタント時代から「かあこ」って呼んでくださいっていって?

そうです。1サロンめが姉とやっていたお店だったんで、そこでもう「かあこ」でやってました。

お姉さんのサロンで働いていたんですね。

そうなんです、7年半。地元のちっちゃいお店です。実家の1階をつぶしてやってました。姉の名前は可愛いんですよ。「麻理」です。麻理が8年上なんでね、上が麻理で、あたしなんで高子やったのかが不思議で仕方ないんですけど。

「かあこ」の「あ」が大きい理由は? って質問がきてます(笑)

あはは。まぁとくに理由はなかったんですけど……。いろいろ試して、のばしてみたり、小さいのにしたりしてみたんですけど、バランス一番可愛いなと思って。アルファベットにしたらあんまり可愛くなかったから、ひらがなで。「かあこ」って可愛いし、インパクトがあるかなっていうので。お客さん目線で、ちっちゃい子でも読みやすいでしょ。

かあこさんのお話の中には「ちっちゃい子」という言葉がよく出てくる。実際、かあこさんのお客さまにはキッズが多いらしい。ちっちゃい子でも読みやすい「かあこ」という名前。なんか、しっくりきます。

 

 

SOHOさんに入社されたのはいつでしたっけ?

2001年になるのかな。自分自身をもうちょっと向上させたかったのと、やっぱり姉と一緒にやっているということで自分が甘えてたんがわかってたんでね、イチ美容師としてやっていきたくて。次のサロンにいった方が自分がステップアップするんちゃうかというのがありましたね。

お姉さんは、そのとき、なんておっしゃいました?

姉には早く出て行け、とずっと言われていたんですよ。じゃないと本当に美容師としてやっていけるかわからないって。

お客さんはついて来てくれたんですか?

うーん。実家のお店からは1時間半くらい離れちゃったので。でも、今でもありがたいことに来てくれている子もいるので、やっぱりそれは本当にうれしいなと思いますよね。

 

質問の中で一番多かったのが「かあこさんは、どういう経緯を経てヘアメイクの仕事をするようになったんですの?」という質問なんです。これは、私も聞きたいところです。

もともと私コンテスターやったから、結構いろんなコンテストとか出まくってたんですよね。それは姉のサロンにいるときからです。で、あるときずっと目標にしてきたトレンドビジョンでタイトルが獲れたとき、一回目標がなくなってしまったんですよ。で、これからどうしていこうって考えていたとき、たまたま洋服のスタイリストをしてた友人がいて、その子らと作品撮りとかもやってたんやけど「この世界で生きてみてもおもしろいんじゃない」って言われたんですよ。たったその一言だったんだけど、バンッと自分の中でイメージが沸いたんで。じゃあそのために動こう、って。で、SOHOのオーナーに「ヘアメイクの仕事もしていきたいと言うたらどうします?」って聞いたら、「自分で仕事をとってこれるんやったらいいよ」って言わはったんで、じゃあ動き出そうと。

実際、どうやって仕事がとれるようになったんですか? 売り込みをしたの?

いやー、それはもう、コネも何もないんで、動くしかないですよね。とにかく電話して会ってくださいって、その繰り返しです。

ヘアメイクの仕事がしたい! そう思い立ったかあこさんは、毎月東京に上京して、いろんな出版社に自分の作品を持ち込むようになります。その話は、また今度。いや、ほんとパワフルです。次回を待っててね。

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男子禁制女子トーク かあこさん

その1 「おみくじが大吉だったのでフリーになります!」


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