2014.07.13 Sun

絶対に失客したくないお客様は誰ですか

この間のセミナーで考えてみたワークです。

 

大好きなお客さまはいますか? 絶対に絶対に失客したくないお客さまはいますか? その人の顔を思い浮かべてみます。

 

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もし、そのお客さまが、他のサロンにいくことを迷っているとしたら、どうしますか。

 

 

明日、そのお客さまがサロンに予約を入れてくれています。ひょっとしたら、その人が自分のところに来店するのは、それが最後かもしれません。そのお客さまに、何をしますか。今までしてこなかったことで、できることはあるでしょうか?

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ひと晩考えて、あなたは、できるだけのことを、そのお客さまにしました。大切な大切なお客さま。あなたは、できる限りのベストを尽くすと思います。

 

 

 

さて。

 

 

そのとき、あなたが、その大切な1人のお客さまのために、何かできないかと考えたこと、何かしようと思ったこと、実際にしたこと。それらを……。

 

 

 

明後日、2人のお客さまにできるとしたら。1週間で5人のお客さまにできるとしたら。1ヶ月後、10人のお客さまにできるとしたら。1年後、100人のお客さまにできるとしたら、5年後、全てのお客様にできるとしたら……。

 

 

 

お客さまに支持されている美容師さんは、おそらく。そんなことを考えて、毎日を過ごして入いるんじゃないかなって。そう、思います。

 

 

一期一会。

 

 

 

 

フリーランスで仕事をしていると、「この仕事がこの人との最後の仕事になるかもしれない」という危機感が常にあります。全ての現場、100%をそう思えているかというと、それはやはり甘いところがあるかもしれない。

 

でも、私にもやはり、絶対に失客したくないと思う仕事相手がいます。1年後も5年後も10年後も一緒に仕事をしていたい。そのために、今、自分ができることは何だろうということを、いつも必死で考え続けています。

 

 

その人の成長速度においていかれないように。いつまでも対等に意見交換ができる自分でいられるように。ステップアップし続けていけるように。

 

 

そう思える、大切な人が、いるから、だから、頑張れる。まだ、できることはあるはずだって思う。

 

 

たとえば、この人とか。ね。

 

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U-REALM 高木氏。

 

 

そんな話をした、夜でした。

 

くそ、まだまだ、だな。

 

【関連記事】

もっと負ける勝負をしないとダメだ。多分。

仕事人生のほとんどは失客の歴史です

 

 


カテゴリ:Thinking

2014.06.30 Mon

「毎日を人生最後の日であるように生きてみたとしよう。(やがていつかは必ずその通りになるのだから)」

一年の半分を終えるこの日、多分、食あたりと思われる胃痛で悶絶していた私です。

 

半年間、あっという間だったような、長かったような。走ったような、休んだよな。目標は一部達成できたけど、達成できなかったことも多かった。

 

皆さんはどうでしたか?

 

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あまりにも有名な一節ですが

 

スティーブ・ジョブズ氏が、スタンフォード大学の卒業生に送ったスピーチの中にこんな言葉があります。

 

「今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか」

 

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この間、このスピーチをはじめて全文、ジョブズ氏の声で聴きました。

 

スティーブ・ジョブズ スタンフォード大学スピーチ

 

そして、これを聴いて、初めて知ったんだけど、この名言って、ジョブズ氏が17歳のときに聞いた下記の言葉に続く一節なんですね。

  
When I was 17, I read a quote that went something like: “If you live each day as if it was your last, someday you’ll most certainly be right.”
 
(17歳の時、次のような一節を読んだ。「毎日を人生最後の日であるように生きてみたとしよう。やがていつかは必ずその通りになるのだから」)

 
 
そして、くだんの名言へと続くわけです。

 

It made an impression on me, and since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror every morning and asked myself: “If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?” And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something.
 
(すごく印象に残ったので、それ以来私は、33年間、毎朝鏡を見て自問している。「今日が人生最後の日だとしても、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか」。そしてその答えがNOである日が長く続くとしたら、私は何かを変える必要があると思った)
 
 

このスタンフォードでのスピーチは、ジョブズ氏に膵臓がんが見つかって、治癒不能と言われてから、奇跡的に手術でとりきれるタイプのがんだったことがわかり、退院してきた1年後くらいのスピーチです。

 

そういうことを考えながらこのスピーチを聞くと、すごく感慨深いものがあります。

 

この6年後に56歳で亡くなった彼は、その後も毎日、今日が最後の日だったらと問いかけながら生きてきたんだろうと思う。そうである人生と、そうではない人生の差は、きっとすごく大きいのだろうな、とか。
   
 
 
 
別の話をします。
  
以前、下田美咲ちゃんのブログで、こんな文章を見つけました。

 

今日から、来年死ぬ前提で生きることにしよう。今以降のこと考えなかったら、今、もっと平気で食い下がれるようになるよね。来年も再来年もその先もあると思うから、色々、気を使ったり、面子守ったりしようとするわけで

 

 

美咲ちゃんが言うように、365日後に自分の命がないという前提で生きようと思うと、確かに、やりたいこと、やらなきゃいけないことって、整理されるように思う。恥ずかしくてできないということも無くなる。少なくても、今取り組んでいるいくつかのプロジェクトは仕分けされるな、と感じた。

 

 

 

3つめの話。

 

今日、ある人の急逝を知りました。
 
以前からずっと好きで、1か月に1回、まとめて全てのブログを読んでいた、北九州の開業医の先生。面識はなかったのだけれど、いつか、インタビューをさせていただきたいと、1年以上フォローしていました。

 

今日、その企画書を書こうとしてブログを開いたら、お亡くなりになったのを知った。亡くなる直前まで、アメリカの学会で発表をされていたようでした。息子さんが「戦場で立ったまま死んだ侍のようでした」と綴ってらっしゃいました。

 

昨年、ちょうど北九州で調子を崩したとき、先生の診療を受けてみようと思って予約まで入れたんだけど、早いフライトがとれたので、ドタキャンしてしまったことを大後悔しました。

お若い先生だったのに、人生、何がおこるか、本当にわからない。

 

 

ジョブズのスピーチと、美咲ちゃんのブログ、それからお慕いしていた先生の急逝。いろいろ考えながら、2014年上半期の最後のブログを書いています。

 
「今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか」
 
「毎日を人生最後の日であるように生きてみたとしよう。やがていつかは必ずその通りになるのだから」

 

 

普段は忘れがちのことを、これからもっと意識していこうと思った。2014年、半分おわったところで。

 

【関連記事】
死のシミュレーション

有限な人生で何を「取」り何を「捨」てるのかとか


カテゴリ:Thinking

2014.06.26 Thu

母について書きます

父と母は、教育大学のテニス部で出会いました。2人とも、卒業後は学校の先生になる予定でした。けれども父は、大学4年生のとき、病を得て手術をし、卒業式にも出席できず、卒業後も就職の希望を出しながら自宅待機をすることになりました。

 

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半年後、知床半島の羅臼町の小学校で採用がきまり、父は、当時住んでいた家から車で6時間かかる町に赴任しました。地元の高校の教師になった母とは遠距離恋愛になりました。

 

赴任後、しばらくは授業をしていた父ですが、再度肺に大きな影が見つかり、大きな手術をすることになりました。手術は成功したものの、今度再発したら、そのときは覚悟をしてくださいと先生に言われ、リハビリを重ねて羅臼町に戻ったときは、入院から約半年がたっていました。

 

母は、手術を終えて羅臼町に戻った父を支えるべく、教師を辞め、知り合いが一人もいない町に嫁ぎました。その後、母は私を身ごもりました。私は、羅臼町で生まれ、3歳まで羅臼で育ちました。

 

 

当時のことを私は覚えていません。でも、その頃を知る人たちの話によると、「5年再発しなければ……」と言われた父は、その全ての時間を、情熱を、学校の子どもたちに捧げていたようです。当時の父の口癖は「死んだらいつでも寝れるから」だったらしく、寝る間を惜しんで働いていました。

 

学校の授業中はもちろん生徒さんたちのために、放課後はテニス部の選手たちのために。朝から晩まで命の全てを、クラスの子どもたち、部活の選手たちのために使っていました。

 

私が生まれるときも、父は、テニスの試合で道外に遠征にいっていました。母は、父がお願いをした、良く知らないおばさんに手を握られて出産したそうです。

 

遠征につぐ遠征、生徒たちのために買うラケットや備品、いい先生がいると聞くと全国どこまでも飛んで話を聞きに行ってしまう父……。父はお金にとんちゃくするタイプじゃなかったので、当時は、母が嫁入りのときにおばあちゃんが持たせてくれたお金を切り崩して生活をしていたみたいでした。そのことを話してくれたのは、私が30歳を超えてからです。

 

「何のために仕事も辞めて、嫁いできたんだろう……」。あるとき思い詰めた母は、私の手をひいて、家出をしました。いや、「家出をする」という意識もなかったのかもしれません。

 

もうろうとした表情で私を抱え、国道を歩いている母。その姿を不審に思った町の人に、母と私は保護されました。

 

そのとき、母は、ふと思い出したそうです。

 

「私は、あの人が手術をしたときに、『神様、お願いだから、命だけは助けて下さい』と、あんなに祈ったじゃないか。それを聞き届けて下さって、命を助けてもらって、さらには元気で飛び回っていることを、不満に思うなんて、おかしいじゃないか」と。

 

とはいえ、知り合いのほとんどいない町で、家庭を顧みずにクラスの子どもたち、部活の子どもたちに傾倒している父を家で待っているだけの人生は辛いし、淋しい。

 

そこで、母は、父のクラスの子どもたち、部活の子どもたちと、自分も関わることを決めました。

 

毎日テニスコートに通い、そこでボール拾いをし、遠征には全てついていき、一緒に試合を応援し、一緒に喜び、一緒に悔しい思いをするようになりました。

休みの日には家にクラスの子どもたちが遊びにこれるようにし、一緒にご飯を作り、一緒に山登りをし、一緒に歌を歌うようになりました。

 

 

この春、父は1冊の書籍を出版させていただきました。父に内緒で準備をした出版記念パーティには、180人もの教え子さんや、その父兄の方々、ご一緒した先生方が、集まってくださいました。

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このシークレットパーティの準備を進めていくうちに何よりもびっくりしたのは、母が、父が関わったクラスの教え子、テニス部の教え子、同僚の先生方の名前を、全て、覚えていたことです。

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先生

父は、公開授業をすれば、教室に先生方が入りきらないほど北海道じゅうから先生がおしよせる人でした。クラス全員が発表をする授業は、今でも、多くの先生方に語り継がれています。

 

そして、テニスの指導者としては、小中高と、16回の自チームや北海道選抜の全国優勝に関わり、ベースボールマガジン社で7年間もの連載を執筆していた人でもあります。

 

 

でも、その全てを文字通り、支えてきたのは母です。父は、あらゆる重要な決断は、母と相談して決めていました。彼女がいたからこそ、父はずっと走り続けることができた。

 

母は、とても優秀な人でした。私たちの子育てが終わり、教職現場に復帰した後は、毎年、余るほどのオファーをもらって、勤務先を選んでいるほど、引っ張りだこの教員でした。でも、彼女は全く前に出ることをしなかったし、出しゃばることもなかった。

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以前、私は、「ねえ、お母さんのほうが、お父さんよりよっぽど頭がいいし、仕事もできるのに、どうしてお父さんのサポートにばかりまわるの?」と母に聞いたことがあります。

 

母はこう言いました。

 

 

「お父さんには、人の心に火をつけたり、人の心をつき動かす力があると思うのね。それは、本当に素晴らしい力で、誰にでもある力じゃない。だから、私は、お父さんを応援したいと思っている」

 

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そうか、こんなにクレバーな人が「自分が裏方にまわって支えたい」って言うくらい、父はすごい人なのか……と、子ども心ながらに思ったことを覚えています。

 

 

 

今回、書籍を読んでくださった方々が口をそろえて「あの場面で泣きました」と言ってくださったシーンが3カ所あります。皆さん、同じ場所でした。

 

 

 

でも、私は、その3カ所以外にも、ぐっときたところがあって、それは、クラスの中でなかなか授業に意欲を持ってくれない2人の生徒さんのために、母と相談して深夜教室で大きな大きなさいころをつくるシーンです。

 

 

父と母は、あるときはそうやって一緒に授業のためのサイコロをつくり、あるときは授業のために一緒に静岡県から北海道までヤマトのトラックを追いかけ、あるときは生徒さんが出演する舞台を一緒に見に行き、あるときは親御さんからの相談を一緒にきいて、40年間、過ごしてきました。

 

父と母は、毎晩毎晩、お夕飯を食べながら、次の日の授業で使う仕掛けづくりについて、教室に貼る掲示物のアイデアについて、今日少し変わった生徒の態度について、話をしていました。毎晩、です。

 

 

 

私は、顔は母似だけれど、性格は父に似ていると言われます。情熱だけで突っ走るし、達成したいことに対してはしつこい。母のように、落ち着いて、後ろから誰かを支えるというような芸当が、できそうにもありません。

 

だけど、ひとつだけ、私は母を見習っていることがあって、

 

私も、夫の仕事場には、できるだけついて行くようにしています。

 

例えば、彼がアシスタント時代にミラノサローネの展示会の担当になったときは、ミラノまでとんだし、上越で担当したマンションが完成したときは見学にいったし、彼のボスの本やインタビューはできる限り読んだし、オープンハウスにもお邪魔しました。

 

 

知ることとは、愛することだと、言った人がいました。

 

その人のことを、知ることができ、理解することができたら、自然と、愛することができるし、応援できるものだということを、私は、母から学びました。

 

 

いつか書こうと思っていたんだけど、やっと、今日、書くことができました。
  
父の教育についての本は、父の本でもあり、同時に、母の本でもあるなあって、思っています。
勉強したがる子が育つ「安藤学級」の教え方

勉強したがる子が育つ「安藤学級」の教え方

 

【関連記事】

「教育」をテーマにした、父の本が出ます

 

 


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2014.06.11 Wed

アシスタントさんとモチベーションの関係性

先日、セミナーで、モチベーションをしっかりもってアシスタント時代を過ごしたときと、過ごせなかったときの話をしました。

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で、思い出したのが、このTweet。建築を生業にしている夫の、アシスタント時代のtweetです。

 

 

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プロジェクトがうまくいけば、どんなにちょっとしかかかわっていない人でも自分のやったプロジェクトのように思う。うまくいかなければ、ちょっとしかかかわっていない人は自分とは関係のないフリをする。だから今僕がやってるプロジェクトは頑張る

 

 

そう言われてみると、モチベーションが高いアシスタントさんは 面白いプロジェクト(それは撮影でもサロンワークでもヘアショーでも)に関わっている先輩の仕事をアシストしながら、その仕事を「自分ごと」に思っている人が多いなって思う。

 

で、 サロン全体のアシスタントさんのモチベーションが高いサロンは そのサロンで働くこと自体が面白いプロジェクトになっているサロンさんだなあ、と思う。

逆にいうと、先輩の仕事は、アシスタントさんがモチベーション高く働けるようにすることなんだろうなって感じます。

 

まさに、アシスタントさんは、サロンの鏡。

 

モチベーションの高いアシスタントさんは、 たとえ、それがスタイリストの仕事だったとしても 「今、俺がやっている仕事さぁ……」とか 「俺のお客さんがね……」「俺のサロンはね・・・」「俺がつかまえたモデルがね……」という話し方をしていると思う。 彼女とか、奥さんとかに。

 

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そして、それは別に偉そーなことでは全然なくって、すごく素晴らしいことだと思うのです。 スタイリストのお客さんを「俺の客」、サロンを「俺のサロン」と思って働いているアシスタントさんが多いサロンは、きらきらしているなあと思うもん。

 

それから、もうひとつ。彼のアシスタント時代のTweetで、やはり、そうだよなあと思ったものを ここにも転載。

 

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じぶんの仕事だと思っていなければ、いつでも簡単にやめることができる。むしろやりたくない仕事をやらなくてすむのだから隙あらばやめたい。ポイントは、そういうひとたちはすべからく輝いてないということだよ

 

 

そうそう、そうなんだよねー。

 

 

ま、どーせ、1回きりなわけだからさ、人生。 できるのなら、輝いていこーぜ。ってな感じが、いいんじゃないかって思うんだよねー。やっぱ。 もちろん、人に強要はしないけど。

私は、できれば、輝いていたいです。

 

 

ちなみに夫は昭和57年生まれだそうです。

 

【関連記事】

アシスタント時代にやっておけばよかったこと

「自分の時間」はありますか

 

野嶋さんの書籍は、アシスタントさんの育て方が満載。

 

 

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「うちの新人」を最速で「一人前」にする技術 美容業界の人材育成に学ぶ (講談社+α新書 658-1C)

 

 

 


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2014.06.06 Fri

「今夜、お子さんどうされているんですか?」の言葉にほんのりと感じるアレ

深夜までの会食に参加すると、100発50中くらい、泊まりの出張に行くと、100発80中くらい聞かれることがあります。

「今夜、お子さんはどうされているんですか?」って。

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子どもがまだ小さいことを気遣って下さる皆さんには、本当に感謝しています。そういうことを気遣って下さるだけで、本当に仕事がしやすくて、ありがたく感じています。

 

 

でも、あるとき気付いた。

 

 

「今夜、お子さんはどうされているんですか?」って聞いて下さる方は、主に女性か、もしくは、ご自身にもお子さんがいらっしゃる男性だということを。

 

 

なので、最近、「今夜、お子さんはどうされているんですか?」って男性に聞かれたとき、私も聞いてみるようにしました。

 

「ところで、●●さんのお子さんは、今夜、どうされているんですか?」って。

 

リアクションは3つにわかれます

 

1)「あ……。そっか、ごめんなさい」って言うタイプの方。

2)「僕、結婚してますから……、あ、そっか、ごめんなさい」って言うタイプの方。

3)「???(なんでそういうこと聞くんだろうという顔) 僕、結婚してますから」って言うタイプの方。

 

 

そう。皆さん、「夜、子どもを見るのは、女性のほうだ。それが当然だ」と思ってるんですよね。だから、私が「●●さんのお子さんは、今夜、どうされているんですか?」というと、どうして男の自分にそういうこと聞くんだろうという顔をされます。(そして、勘が働いた方は「あ、ごめんなさい」っておっしゃいます)

 

この割合は、奥さんが専業主婦の方でも、働いていらっしゃる方でもあまり変わりません。

 

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で、何を隠そう、私自身もそうなんですよね。

ワーキングママさんと夜会う時は、必ず、「今日、お子さん、大丈夫ですか?」って聞いちゃう。逆に、ワーキングパパさんに会うときに「今日、お子さん、大丈夫ですか?」って聞いたことは、これまでなかった。

 

 

というか、そもそも、ワーキングパパって名称自体がないですよね。「働くママ」という言葉はあっても「働くパパ」っていう言葉はない。歴史的にやはり「働くママ」が少数側だったからでしょうね。

 

 

私が泊まりの出張にいったら、8割の確率で「お子さん、どうされているんですか?」と聞かれるけれど、男性が泊まりがけの出張にいったときに、そう聞かれることはほとんどないんじゃないかなって思います。
同じように「子どもが生まれたら、どんなペースで働きますか?」とか、「子どもが生まれて、働き方はどう変わりましたか?」と私は何度も何度も聞かれたけれど、おそらく、男性は、そのような質問を(少なくても頻繁には)受けていないと思う。

 

 

子どもを気遣って下さる、その言葉自体に不満は全くありません。最初に書いたように、お気遣いいただき、とても嬉しいと思っている。

 

でも、その言葉が、ワーキングマザーにのみ質問する言葉だとしたら……

 

このことひとつとっても、やはり、子どもは基本的に女性が面倒を見るべきって、みんなが(私ですら)思っているんだなあってことがわかります。
最近、「女性美容師さんが子どもを生んでも安心して戻れる美容院を作りたい」「そのためにも、生む前にしっかりした売上をつけさせたい」とおっしゃる経営者の方とお話をするときは、よく、この話をします。

 

オーナー、それ、男性の美容師さんに対しても、同じことをおっしゃいますか? って。

 

 

もちろん、生むことは女性にしかできないし、産後の休養は必要だと思います。

 

でもその先、

 

頭のどこかで「仕事を調整するのは常に女性のほう」って、思っていませんか? 「夜、子どもの面倒を見るのは女性のほう」って思っていませんか?

 

 

「そうか、思った以上に、先入観があるなあ」って。そう感じることだけでも、女性が働きやすい世の中に、一歩前に進めるかもしれない。

 

そんなことを思って書きました。

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