2015.01.12 Mon

死ぬということについて、でもまだ生きているということについて一日中考えてた

死ぬこと、老いること、病をもつこと、でもまだ今は生きていることについて、今日は一日中、考えていた。

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7年連れ添った龍之介(Mダックス・♂・11歳)の調子が悪いと聞いて、尾張一宮までお見舞いにいってきた。

点滴につながれた龍之介は、私が声をかけるとびくっと震えて、焦点があっているかあっていないかわからない目で、じっとこっちを見たような気がした。
手術の後、はじめて食べるというペットフードに食らいついていて
でも目も鼻も悪いからこぼれてしまうペットフードを、拾っては口の中に入れてあげた。

離婚したときも、ボロボロまで飲んだ後、毎晩ちゃんと家に帰れたのは、彼がいたからだし、
抱き合って寝たときはいつもあたたかかった。

今日も、包帯だらけの腕を握ったらあたたかかった。まだ、生きている。

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私には、都合、3人義母がいて、2人義父がいるんだけど

私が増田だった時代の義父が先月亡くなったので、仏壇にもお参りにいってきた。
義父とは浅草でどじょうを食べたことを覚えてる。
なんでどじょう食べたんだっけ。全然美味しくなかった。
でも、そのことばかり思い出される。

良い嫁になれなくて、あと、それからいろいろ、ごめんなさい。

 

 

 

 

車の中で、増田さんから、かつての私の上司が昨年若くして亡くなっていたことを聞いた。

すごく温厚なディレクターで、彼を怒鳴らせたのは後にも先にも私だけだったようだ。

フランスロケで、取材先のワイン蔵のおじいちゃんと2人きりにされた私は、言葉も通じず、ひたすらにワインとウォッカで乾杯していたら、酔っ払ってしまったのだ。

ロケバスの中で血を吐いたと思ったら、それは赤ワインだった。

ディレクターは「お前、何しにきたんだよ」と大声で怒鳴った。

二日酔いの頭にガンガン響いて、また吐きそうになった。

全然立つことができなかったので、タレントがホームステイするはずの家に
私がホームステイさせてもらって、フランスのお母さんに看病してもらっていた。

 
赤ワインは、それ以来苦手で、少量でも酔ってしまう。

 

 

新幹線の中、iPhoneで検索をしたら、彼が生前監督をした映画のタイトルが並んでいた。

命の火が消えても、作品は残る。

 

 

 

ふと、人は、生きている状況のほうがかなりレアケースで、有史以来死んでいる人の方が多いし、死んでいる状態のほうがデフォルトで安定しているのかもしれないと考えたりする。

 

いま、生きている状態の方が、ふつうじゃないというか、こっちのほうが、特殊な状態というか。
 
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東京に戻ってきて高層マンションを見上げると、 窓にたくさんの明かりがついていて
あの窓1つ1つに少なくても1個は命があるんだなと思うと
私1つくらいの命が頑張ろうが、頑張らなかろうが、
まあ、世の中に影響は全然ないんだろうなってことが 妙に、
ほっとするというか、安心した気持ちになる。

 

 

 

誰にも走ることは強要されていない。 走りたいと思ったときに走ればいいだけなんだ。

 

 

 

いろんな思い出がぐるぐる頭をまわって、
一杯飲みたいと思ったので
よく行くお店にお邪魔したら
シェフが泣けるほど美味しいスペシャルな前菜を作ってくれた

というか、おいしすぎて、涙が出た。

 

 

赤ワインをもらい、先輩を偲んでいたら
ちょっと体がぽかぽかしてきて
なんか、まぎれもなく、生きてるよなあって感じる。

 

 

思ったほど、赤ワインに酔わなかったのは
ソムリエの方が「佐藤さん、赤、弱いから」って、 配慮してくれたからみたいで、
これからは赤も飲めるかもしれないなって思った。

 

 

命ある時期に出会うことができたことの
天文学的な確率とについて考える。

 

交差できた線と線に想いを馳せる。
まだある命を燃やすことについてぼーっと想いを馳せる。

 

 
それから、いま抱えている原稿のある文章のはじまりを、
「しかし」ではじめるか、「ところが」ではじめるかについて考えていることに気づいて、
嫌になるくらい、現状、生きてるなあって思った。

 

 

死ぬということについて

でもまだ今のところは生きているんだよなってことについて、一日中考えていた。


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2014.12.10 Wed

本当に大事なことはFacebookに書いたりしない

最近、立て続けに(具体的に言うと、この1ヶ月に6人くらい)いろんな人が同じことを言っていたのでブログに書いてみようと思った、表題の件について。

 

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いろんなプロジェクトの打ち合わせをするときに「最近、どんなことされているんですか?」と聞くと、みなさん、いろんな話をしてくださり、それって一度も聞いたことがないすごく新しいチャレンジだったりします。

 

そういうことが今進行していますという過程って、その人のFacebookやブログには絶対に書かれないことだったりして、

 

なぜかっていうと、本当に新しい仕組みがつくられるときは、極秘で進んでいることが多いから。

 

でもまあ、よくよく考えたらただのフリーライターの私ですら、今進行している仕事の8割は、守秘義務範囲にあるので、関係者以外にはオープンにしていない。(できない)

ブログに書いていることは、すでに発表し終わったことや、検証し終わったことで、それらは1年以上前から進んでいた仕事の結果だったりするなって考えると、責任の薄い私ですらそうなんだから、業界のトップの人たちはなおさらだろうというのは、当たり前といえば当たり前かもしれない。
そういう人たちは「今、こんなことを頑張っています!」とか、Facebookには全然書かない。書かないまま、リアルな世界ではどんどん実験と検証を繰り返して実績を積み上げている。

 

そして、いざ、表に出すときは、すでに一朝一夕には到達できない域まで行っていて、ライバルが真似しようと思っても全然真似できない場所までいったときに、はじめて表に出される。

 

Facebookに書かれるときは、すでに「コト」は終わっているんだよね。

スタートしたのはその1年前、もしくは数年前。

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今回、私に「本当に大事なことはFacebookに書いたりしない」というようなことをおっしゃったのは、みなさん、業界でインパクトのある仕事をしている人たちばかりで。

 

本当に新しいルールが生み出す「ルールメイカー(=ルールを作る人たち)」は、そうやって、今までも革新を起こしてきていて。 それらのルールメイカーが発信するものをフォローして、なるほどーと思っている人たちはそのルールメイカーの人たちが作ったルールの上で勝負しているから、文字通りフォロワー(追いかける人)になるしかない。
ある人は「本当に重要なプロジェクトを進めていろんなところを飛び回っているときほど、Facebookにはプライベートなことしかアップしないから、暇そうな人に見える よね」とおっしゃっていた。

 

そういう人たちは、Facebookやブログにやたら「最近の興味関心の方向」や「目標」について書いたりしない。「興味関心」があったら、それについてさっさと調べて、「目標」があったら粛々とやるだけで、やり終わったら結果報告するだけ(それすらしない時も多い)。

 

カンタロウさんの言葉を借りれば、ルールメイカーには「言うだけ番長」はいない
そんなことを思いました。
これは余談だけど

私が、メールで打ち合わせをすませずに、必ずサロンにお邪魔して打ち合わせする理由のひとつは、そういう、最新のプロジェクトや最近の心持ち(その人が興味を持っていること)みたいなものは、直接会わないと絶対に知り得ないから。

(もちろん、直接会っても教えてもらえないことも多い。でも、Facebookを見てるだけじゃ絶対にわからないことが結構わかるから、Facebookのフォロワーよりは、若干近いフォロワーになれたりします。)

そして、そういう打ち合わせの現場で聞いた話から、新しい企画の種が生まれることも多くて。

 

本当に大事なことや新しい動きはFacebookに書かれたりしていない。

 

これ、結構、大事なキーワードじゃないかなー、って思っている。

 

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2014.11.15 Sat

最近、サロン選びって、タクシーとめるみたくなってない?

タクシーって、目の前にきた車、とめますよね、だいたい。

どんなにいい接客してもらっても、同じ人に2度会える可能性って少なくて、私は過去2回しか同じ人にあたったことありません。

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まあ、一部、好きなタクシー会社っていうのは、ある。でも、わざわざその会社のタクシーを選んで乗るかというと、予約して乗るとき以外は、まず、ない。本当はもう一度会いたい運転手さんとか、いるんだけどな。

 

 

で、なんか、最近のサロン選びって、直前ネット予約ができるようになってから、極端なこと言うと、タクシーとめるような感じになってるなあと思ったりするんですよ。

 

 

 

よっぽどこだわりがあればアレだけど、でも、私の場合、あまりこだわりのないネイルサロンとかだと、目の前を通った車をとめるように、目の前にピックアップされたサロンを選んでしまいます。

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お客様側の管理画面にはこういう画面が出ているわけなんですよ。過去に行ったことあるサロンじゃないところが、ガンガンオススメされてます。

もしくは、明日予約できるサロンという検索をすると、こういう画面が出ているわけなんですよね。

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そこまでこだわりなかったら、この4件のうち、どこかにしちゃうんですよね。

 

 

タクシーみたく、目の前に通った車をひろっちゃうってことが、すごくしやすい仕様になってる。

 

 

飲食店みたく、365日×3回の外食チャンスがあって、別に、他のお店にいってもらっても、またふらっと来てくれればいいようなビジネス形態の職種ならいいと思うんだけど、そうじゃなくて、1年に何回かしかないチャンスを取り合い、かつ、一度浮気すると戻ってくる可能性がぐっと低くなるサロンだと、結構この仕様は大変だよなって思う。

 

あと、 直前予約ができるようになってから、来店サイクルも、ギリギリになっていると思う。私はもう、ジェルがとれちゃってどうしようもないってところになって、あわてて予約→とれるサロンどこでもいいから駆け込みって感じになってる。

 

 

しかも、自分が過去行ったことがあるところよりも、新規のところのほうが安かったり、特典があったりするから、なおさら。

 

 

実は、過去、1ヵ所、かなり気に入ったサロンがあって、家からも近いし、いいなって思っているんだけど、でも、そのサロンが行きたい時間に空いてなければ、別のサロンでもまあいいかって感じになっちゃう。

 

 

ネット予約、便利になればなるほど、私は同じサロンにリピートしなくなってるんだよなー。みんなはどう?

 

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集客サイトで直前予約が進むと、一番困るのは「集客サイト」自身じゃないかなって思うんだけど違うのかな


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2014.11.04 Tue

褒められることの経済効果

ukaのネイルオイルをつけながら突然思い出したんだけど、

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出産した後、某ヘアサロンの女子に「私、手フェチなんですけど、友美さんの右手って、色っぽくて昔からすごく好きなんです」って言われたことがあったんだよね。

 

 

そんなこと、今までビタ一文も言われたことがなかったし、どっちかというと、形の悪い爪がコンプレックスだったくらいなんだけど。

 

 

なんだけど、そういうこと言われると、不思議と自分の右手を気にするようになる。「へえ、私も右手って(少なくても限定1名にとっては)いい形の手なんだなあ」って思うと、なんか嬉しくなる。

 

 

そうすると、爪噛んだりしなくなるし(クセです)、数少ない褒められるパーツなんだから、できるだけネイルサロンに行って、キレイめに整えておこうって思う。

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これで、

ネイルサロン1回 平均9000円×15回/年=13万5000円

 

すごい経済効果だ。(っていうか、今、計算してビビった……w)

 

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あとね、あとね、自慢じゃないけど、私、24歳の冬まで、人に「可愛い」って言われたことが一度もなかった。「おもしろいやつ」とか「楽しい人」とは言われたけど「可愛い」は、親兄弟も含め、歴代彼氏すら、誰も言わんかった。
(いま、うっすら思い出したけど、死んだばーちゃんは数回言ってくれたような気がする。私、初孫だったからなあ)
「お前は器量が悪いのだから、しっかり勉強して一人でも生きていける力をつけなさい」と言われて育った10代だったよ。20歳の成人式に着物で撮った写真ですら、実家に帰ったら「後ろ姿」が引きのばされて飾られてたよ。「これが一番素敵だったのよ〜♡」って、おい! 両親!!!

 

 

 

で、で、そんな私に!!!!

 

 

24歳の冬に、私に「その髪、可愛いですね」って言ってくれたのは、美容師さんだったよ。

 

びびびびびっくりしたよ。人生で「可愛い」って言われる日が来ると思わなかったよ。褒められたのは「髪」だったけど。

 

 

でも、「可愛い」だよ! マジ、一生、縁無いと思ってた。ほんと。褒められたのは「髪」だったけど。ちょっと鼻の奥がツンとしたよ。感激しすぎて。

 

 

でね、人生で一度も可愛いと言われたことが無い人が、可愛いって言われると、ほんとマジ人生変わるよね。

 

 

自分でも驚くんだけど、そのとき持ってたampmのTシャツを全部捨てたね。結構な枚数持ってた。で、なんか、新しいお洋服買ったりした。人生初の「可愛い」にるんるんだったのです。褒められたのは「髪」だったけど。

 

 

で、褒められたのが「髪」だったので、「髪、マジすごい。人生初の可愛いをGETできるくらい髪、マジ、すごい」って思ったんですよね。

 

 

で、ヘアライターでやっていこうと決めて14年たちます。

 

 

私がライターになったからといってどんな効果があったかはわからないけれど、でも、そういう言葉のひとつが人の進路を決めたりするんだなあって思う。あのとき、私の髪を褒めてくれた美容師さんに、私は心から感謝してます。

 

 

というわけで、ニッポンの男子たち(女子でもいい)。もっといっぱい、周りの人を褒めていいんじゃないかな。そしたら、きっと周りの女子はもっとキレイになりたいと思って、経済効果あがるんじゃないかな。

 

 

そんなこと、思った。

 

 

 

今日は審査員なので、精一杯オシャレしていってきまーす!

 

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2014.10.21 Tue

生き方と死に方

先日、VeLOの鳥羽さんと赤松さんとご飯をご一緒させていただいたとき、これからどんな仕事をしていきたいと思っているのか、という話になった。

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そのとき、思い出したのが、前職、テレビマンユニオン時代の会長の話。

 

 

前職の会社の会長が亡くなったとき、

 

彼がプロデュースしていた室内楽のためのホール カザルスホールでお別れ会をした。

 

小澤征爾さんが指揮をする 日本フィルのメンバーの演奏で、 彼は送られていった。

 

 

ホールの二階席。 いつも会長が座って楽曲を聴いていた席には、彼のトレードマークだった赤い帽子がおかれ、次々と壇上に立つ演奏者はみんな、 その彼の席にむかって、最後の、そして心からのお礼の演奏をしているということが いたいほどよくわかった。

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会長自身は音楽家ではなかったけれど ウィーンフィルを日本に初めて招いたり、『オーケストラがやって来た』という番組を作ったり、オリンピックの開閉会式の演出を手がけたりしながら

 

当時日本では活躍の場が与えられにくかった小澤さんをはじめ、多くの音楽家が世に出る場所をプロデュースしていった人。

 

 

ブラームスにコッセルやヨーゼフがいたように 歴史に名前を残す音楽家には才能だけじゃなく 人との大事な出会いがあるものさ ボクもそういう人間のひとりになりたいんだよ

「のだめカンタービレ#9」より

 

そうなんです。 わたしもそんなひとになりたいと

渇望しているんです。

 

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