2018.01.26 Fri

欲しい服より足りない服。『My Basic Note Ⅱ』(三尋木奈保)_046

昨年、ここで書いたOggiエディター三尋木奈保 My Basic Noteの第2弾。もう、待ち焦がれていた人、どんだけいたことでしょう。どの書店さんでも大展開の平積みの山ですごい勢いです。

 

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こちらの本の担当編集さんとは、あるトークイベントでご一緒させていただいたことがあるのですが

 

 

大ヒット本だったので、すぐに2冊目を出してほしいというあらゆる圧力に耐え、「すべて三尋木さんの私服ばかりなので、そんな数年で変わるはずがない。出すとしたら、ワードローブが変わる40代になってから」という、とても誠実な理由で、今年まで発売されなかったのだそうです。

だからなんと、5年ぶりのおかえりなさいです。

 

 

三尋木さんと私がほぼ同世代ということもあり、ここで三尋木さんが書いてらっしゃることが、もう痛いほどわかる。わかりすぎて本当にぶんぶん頭をふってしまうほど。

 

 

そう、ワイドパンツ、なんかしっくりこなかったんです。

 

ひざがしら。出すといっつも、ごめんなさい感あったんです。

 

サブバック、ほんとに雑誌の付録でいいのかなって疑問を持ってた。

 

半袖の時期、コットンだけじゃ生活できない気がしてた。

 

 

そんな、around40のいろんなモヤっとに、ああ、やっぱりの回答をくれた本でした・・・。ずぶずぶ刺さります。

 

 

 

 

個人的には、前作に比べて、小物がハイブランドになっているのが、すごくリアルでいいなあと思いました。
全部私物なだけに、5年前からのこの部分の変化も、本当にこの本のリアリティ、というか。40になると、そうでありたくなるなって。

 

あと、ファッション誌出身の身からすると、最初の見開き2ページの服の集合写真は、「一度、これやってみたい!」と思うような素敵な写真。

 

 

というわけで、本日、エストネーションで

・ネイビーのノーカラージャケット

・化繊のとろみトップス

・くるぶし丈のタックパンツと

・良さげなサブバック

を物色してまいりました。

2番目と3番目、お買い上げです。

 

 

本の中にある

「買い物は、欲しいものより、足りないものを」

名言です。

 

爆買いしたくなる本というよりは、いいものを、丁寧に選んで、長く着よう。そう思わせてくれる本でした。

 

 

Oggiエディター 三尋木奈保 My Basic Note2:”きちんと見える” 大人の服の選び方

 

 

 

★こちらもおすすめ

全着私服。Oggiエディター三尋木奈保 My Basic Note(三尋木奈保)
2万円のワンピが一番使えない。『クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない!』(松尾たいこ)

 

 

 
★さとゆみの著書です
 

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2018.01.25 Thu

医療の未来。『ぼくらの未来をつくる仕事』(豊田剛一郎)_045

最初から最後まで興味深いエピソードのオンパレードで、一気に読んでしまいました。

 

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・日本の医療の課題を知る本としても(日本は病院の数が世界でも圧倒的に多い。アメリカのほぼ2倍であることなど、初めて知りました)

・自分が将来かかるであろうAI時代のオンライン診療の予習としても

・医者×コンサルタントという複数の強みでキャリアを作っていくという働き方の視点でも

・スタートアップ企業のものがたりとしても

・マッキンゼーの思考を知る本としても

・ある一人の男性のノンフィクション自伝としても

 

いろんな視点で、読める本だと思います。

 

 

装丁のグリーンの美しさや、ハンサムな豊田先生の印象と同じような、とっても爽やかで気持ちのいい読後感です。

こんなにすっきりと気持ちのいい本は、久しぶりに読んだ気がします。

 

 

 

ちなみに、この本の担当編集さんと知り合いなのですが、その編集さんは脳外科医時代の豊田先生に命を救ってもらったことがあるそうで(その話はあとがきにでてきます)

 

その経験を私は聞いていたので、この間、ちょっとおかしな頭痛がきたときに、すぐ病院にいってMIRをした結果、軽い脳梗塞が見つかったという体験をしまして、

 

 

なので、豊田先生には、間接的にお世話になった気がしております。

(そしてライターとしては、豊田先生の人生をこの順番で紹介する構成ってすごいなあと、勉強させていただきました)

 

 

『健康格差 あなたの寿命は社会が決める』とあわせて読むと、さらに面白いと思います。

 

ぼくらの未来をつくる仕事
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★こちらもおすすめ

寿命は自己責任か。『健康格差 あなたの寿命は社会が決める』(NHKスペシャル取材班)
一家に一冊心の救急箱。『NYの人気セラピストが教える自分で心を手当する方法』(ガイ・ウインチ)

 

★さとゆみの本もよろしくおねがいしまーす

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2018.01.24 Wed

LINEでは書けない。『レター教室』(三島由紀夫)_044

ある編集さんにおすすめいただいて読んだ本。とにかく素晴らしかったのだけれど、この「素晴らしかった」をどんな言葉で表現すると一番粋なんだっけ、と思わず考えてしまって感想を書きにくくなるタイプの、本。

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言葉が宝石をぶちまけたみたいに、キラキラ反射しあっていて、もう、読み終わったあとは「文章なんて二度と書けない」という絶望的な気持ちにさせられてしまうくらいに(これは多分、私がライターだから)、言葉に存在感がありすぎて言葉が立ちまくっていた。

 

 

この本は、5人の登場人物を中心とした「手紙」だけで構成されているのだけれど、あれなんだなたぶん。小説だと、山あり谷ありのメリハリが重要になってくるのだろうけれど、手紙はその1通の中に、いったんすべてを詰め込むから、もう、ひとつもゆるみのない選び抜かれた言葉だけが生き残っていて、だからこんなに全部がメインディッシュ感なんだろうな。

 

先日、同じ手紙(メール)のやりとりだけで完結する「ルビンの壷が割れた」を読んだけれど、似ていて完全非なるかんじ。LINEやFacebookのメッセンジャーでは書けないタイプの文章なのかも。

 

 

言葉を職業にしている人には、ぐさぐさ面白いと思う。

心が繊細(かつ傲慢)な人は「これを読んだら、もうやすやすと書けなくなる」と思うかもしれないし、

心がわりに強い人は「やばい、書くのって楽しいなあ」って思うかもしれない。

 

私は、まいったなあ、これからまた文章書くの、難しくなっちゃうなあと思ったのだけれど、すごく忘れっぽい人なので、結局大丈夫だと思う。

 

 

 

 

というわけで、編集さんや、ライターさんとこの本について話をしてみたいです。

あと、婚活中の人とか、不倫中の人とかにもおすすめです。

 

 

★こちらもおすすめ

 
ネタバレ厳禁。『ルビンの壺が割れた』(宿野かほる)
 
どう書くかよりも何を書くか。『10倍速く書けるスピード文章術』(上阪徹)

 

三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)
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2018.01.23 Tue

『オヒョイ 父、藤村俊二』が発売になりました

編集のお手伝いをさせていただいた書籍が発売になりました。

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ちょうど1年前にお亡くなりになった、藤村俊二さんのご子息、藤村亜実さんが書かれた書籍です。

 

藤村さんから12万字に及ぶ生原稿を受け取って読ませていただいたとき(渋谷のヒカリエのd21カフェで読んでいたのですが)、涙がとまらなくなってしまい、心から、この本が世の中に出てほしいと思いました。

 

あるときふいに家を出て行ってしまった父と、その父の面影を追いかけ続ける息子のものがたりです。

 

親子とは何か、血のつながりとは何か。
それから親を介護し、看取るということはどういうことなのか。
私世代の人たちには、とても近しい話だと感じます。

三谷幸喜さんが帯に寄せてくださっているように、まさに「皆の知っているオヒョイさんと、皆の知らないオヒョイさんがこの中にいます」。

 

 

Amazonでは発売当日からずっと欠品になってしまっております。もし、書店さんで見かけられたら、ぜひお手にとってくださいませ。

 

 

オヒョイ: 父、藤村俊二

オヒョイ: 父、藤村俊二

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藤村 亜実
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2018.01.23 Tue

一般名詞みたいな固有名詞たち。『ボクたちはみんな大人になれなかった』(燃え殻)_043

最初から最後までに溢れ尽くす固有名詞の嵐。

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六本木アマンドにヴェルファーレ、パルコにむげん堂。
デイリーanにホットドックプレス、オリーブに、ケイタ・マルヤマ、そしてエイプ。

こういう固有名詞が、ただの固有名詞じゃなくって、何かの象徴として、一般名詞に近い感じで使われていた時代が、確かにあった。

この本の主人公とたぶん同い年くらいのワタクシでして、かつ、テレビ業界にいたもので、テロップ会社さんによくお願いしていたこともあり、いろんな記憶が蘇ったといいたいところなのですが、それほど蘇りませんでした。なんだろう、それは個別の物語だからなのかな。それとも、えぐられないように気をつけて息をとめて読んでいたからかな。

とにかく、文章がおしゃれで、センスがよくて、読み終わったときに、小粋なフランス映画を観た感じでした。

 

ボクたちはみんな大人になれなかった
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★こちらもおすすめ
「事実」からの補助線。『1998年の宇多田ヒカル』(宇野維正)
3つの崩壊の物語。『夫のちんぽが入らない』(こだま)
破壊と創造は同じなのかもしれない。『ふたご』(藤崎彩織)

 

★さとゆみの著書もよろしくおねがしいますー

女の運命は髪で変わる

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