2015.10.14 Wed

大人女性が「ロング」をやめて「ロブ」にしたら突然若くみえる理由

長めのボブ=LONG BOB=ロブ が流行して約1年。

 

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もともとハリウッドセレブからスタートした「ロブ」ブーム。最初は、まあ、ただのミディアムの長さを言い換えただけだろう、わざわざネーミングしなくても……。って思ってたんですが……。

 

すみません、私が間違ってました、お代官さま。ミディアム(鎖骨くらいの長さ)と、ロブ(鎖骨くらいの長さのボブ)は、全く似て非なるものなんですよね、お代官様。浅はかだった私をお許し下さい。

 

ロブって、大人女性を若返らせるデザインだなあと思うようになりました。

 

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個人差はありますが、40歳前後になると、多くの人が、髪が薄くなったり、コシがなくなったり、ボリュームがなくなったりするわけです。30代でも、産後の抜け毛があったときなどは、同様。

 

そうすると、どうなるかというと、今までと同じようにレイヤー(段)を入れると、毛先がスカスカってして、シルエットが逆三角形になって、貧相な感じになっちゃうんですよね。

 

以前すっごく素敵なロングヘアだった女性が、髪が薄くなってきてからも、それをキープしようとすると、結構難しい。美魔女系のゴージャス路線の人に多いのですが、ロングにこだわるあまりに、毛先のすかすか感が目立って「ああ、この人も老けたなあ」と、髪で思わせちゃう人っているんです。

 

 

で、ロブなわけですよ。この、すかっとした部分を、切っちゃう。で、「ボブの特徴である厚み」を持たせる。

 

 

以前だったら、毛先が薄くなってきたら、じゃあ、ショートにしましょうかってな時代もあったのですが、ショートではなく、鎖骨下くらいで切るから、女らしさも消えない。

ロングよりも、髪の量が少なくなるから、髪の重みで自然とボリュームがつぶれてしまうことも減る。

 

 

 

誌面をみていても、ロングからロブにヘアチェンジして、劇的に素敵になっている人たちって、around40なんですよね。

 

 

若い人がね、ロブにしても、ただのヘアスタイルチェンジなんだけど

 

 

でも、大人の女性がロブにすると、厚みが増える分、髪が増えたように見える。髪質までよくなったように見える。結果、すごく若くみえる。

 

田中律子さんとか、本当に5歳以上若くみえるようになったと思います。

 

 

髪のボリュームが出にくくなったなあと思ったら、ロブ、試してみませんか?

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2015.09.26 Sat

がんと闘うとき、髪が支えてくれたこと

忘れられない撮影があります。

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53歳の女性でした。テニスをやっていらっしゃるそうで、こんがりと日焼した肌。サイドを潔く刈り上げをしたベリーショートがとてもお似合いでした。

 

 

そのサロンには、かれこれ20年も通っているとおっしゃっていて、「そういえば、娘の七五三で連れてきた時、男の子と間違われて短く切られちゃったんだよねー。あのときはすごくびっくりしたけれど、今思えば、いい笑い話だわー」と、周囲を笑わせます。

 

 

こちらまで元気になるような和気あいあいの撮影が終了したあと。

2ヶ月ほどたったときだったでしょうか。担当の美容師さんから、彼女が病気を再発して、抗がん剤治療に入ることを聞かされました。

 

 

そのとき、彼女からもらったメッセージは、一生忘れられません。

「また治療で髪は抜けてしまうけれど、あんなふうに素敵な髪で撮影できて本当に良かった。治療が終わって髪がそろったら、また絶対撮影会に来るから撮ってね」と。

 

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スタッフ一同、その言葉に涙し、治療の成功を心から祈りました。

そして、ときどき彼女のことを思い出しては「あの写真、飾ってくれているかな。いまごろ、どんな治療をされているのかな……」と考えていました。

「必ず戻ってきてくださいね。そのときはまた撮影させてくださいとお伝えください」。そう、担当美容師さんにお願いしました。

 

 

 

先日、その後の話を聞きました。

抗がん剤の治療が進むなか、少しずつ抜ける髪に対して、2週間ごとにサロンにお見えになり、短くなっていく過程のヘアチェンジも楽しまれたそう。

 

 

そして、今では、ほぼ寛解して、元気にまたサロンにお見えだとのこと。

私の話が誰かの力になるのであれば、と、この話の掲載をご許可くださいました。

 

 

この素敵なヘアスタイルの写真を心の支えに、闘病してくださったそうです。

 

 

 

髪はときに、生きる希望にもなる。

本当に自分が気に入っているヘアスタイルがあって、何がなんでももう一度そこに戻ってくるという想いは、薬とはまた違った見えない力を与えてくれたのではないかと思ったのです。

 

 

美容師さんという職業は、そのお客様の人生のドラマに重要人物として登場し、お客様の生に力を与える。

 

そして美容師さんのハサミの力が、ときに、お医者さんのメスと同じように、人の命を支えることがあるということを教えてもらったのでした。
 

 
 

 

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抗がん剤治療をされているお知り合いの方がいらしたら、ぜひご紹介ください。


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2015.09.18 Fri

どんな女性でも5歳老けて見せる毛があるよね

撮影をしていて「え? この人、こんなに老けてたっけ?」とびっくりするときは、大抵、あそこの毛がでてます。

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そうです、顔周りの毛です。しかもちょびうねりで。

 

私たちは、撮影現場でこの毛のことを「老け毛」と呼んで、徹底的に退治します。だって、本当に、この毛が1本あるかないかだけで、5歳は年齢が違って見えるんですよ。

 

 

逆に、映画やドラマなどで疲れた雰囲気にしたいときは、わざとここの毛を出します。古い例でいうと、「おしん」とか、この毛、ありますよね。

 

 

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上戸彩さんでさえ、この毛のおかげで、生活に疲れた感が出る。戦争映画なんかもそう。

 

もたいまさこさんとか、この毛の出し方や引っ込め方、最高にうまいですね。

 

老け毛と似て非なるものは「後れ毛」。これはね、色っぽいんですよ。とくにアップスタイルとのきとか。これは、毛が落ちている場所と量にポイントがあって、

 

老け毛→こめかみ付近の毛が「数本」落ちている場合、老けて見える

後れ毛→耳の付け根よりも「下」の毛を「数束」落としている場合、色っぽく見える

 

と、私は分析しています。

 

「なんか疲れてる?」と聞かれたときは、肌ツヤだけをチェックするだけじゃなくて、顔周りにうねった毛が出ていないかどうかをチェックしてみてください。
んでは、また。

 

 

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美容師が知っておきたい54の真実
野嶋 朗 田中 公子 佐藤 友美
女性モード社

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2015.09.13 Sun

ヘアカタの「似合う髪質」は気にしなくていいと思う3つの理由

ヘアカタを見ると、「似合う髪質」とか、「似合う顔型」にチェックがついてたりしますよね。

あれ、髪型を選ぶとき、参考にします?

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最近、友人のヘアスタイル相談にのること多いんですが、ヘアカタみながら話をしてると「でも、私、髪の量多いから、このヘア似合わないみたい」「だって似合う髪質のところ、少ない〜普通って書いてあるよ」という声をよく聞くんです。

 

で、はじめて気づいたわけです。

 

そうか、、、みんな髪質のチェック表とか、そこまで重要視してるんだ、、、と。

 

 

 

で、なんですが、

15年間ヘアカタ作りに携わってきた私としては、あれ、ほとんど気にする必要ないんじゃないかなーと思ってます。

 

 

そう思う理由は3つあって

 

 

理由その①

ヘアカタのアンケートみてると、ほとんどの美容師さんは、全部の髪質に似合うと丸をつけてるんですよね。

→でも、全部のページのヘアスタイルが、「全ての髪質に似合う」だと、あのチェックボックス自体の意味がなくなっちゃうので、なかでも「より似合いやすい髪質」をピックアップして載せさせてもらってるんです。

 

つまり、あのチェックボックスから外れてる髪質や顔型であっても、似合うことは多いし、あのチェックボックス自体、「まあ、強いて言えば、このあたりがより似合いやすい感じです」くらいの目安にしかなってないんです。

だったら、紛らわしいから、アレ、無くそうという議論も何度もしてきたのですが、やっぱりあれを参考にヘアスタイルを決めたいお客さまも多いので

「うーん、やっぱり残しておきますか。でもせめて『似合う髪質』じゃなくて『似合いやすい髪質』と書いておきましょう」なんていう、煮え切らない結論になったりしています(私が担当してきたヘアカタの場合)。

 

 

理由その②

→ヘアカタに登場してくれる「サロンモデル」さんは、髪が柔らかくて扱いやすい人が多いから。

 

サロンモデルさんはヘアスタイルを作りやすい(スタイリングをしやすい)髪質をしているからモデルをやれているという側面があります。特にミディアムからロングヘアの場合、極端に量が少なかったり、めっちゃ剛毛だったりという人は、そもそも少ないんですよね。

 

とくに、長めのヘアは柔らかいニュアンスを出したいケースが多いので、長めヘアのサロンモデルさんは髪が柔らかい人がほとんどです。なので、ヘアカタの「似合う髪質」も、普通からやや柔らかいのところにチェックがつきやすい傾向があります。

 

じゃあ、そのサロンモデルさんたちに提案されたヘアスタイルが、髪の硬い人(私もです)じゃ作れないかというと、そんなことはあまりなくて、写真映えさえ気にしなければ問題ないケースが多いなって感じます。

 

 

 

理由その③

→で、これが一番大事なことなのですが、そもそも人が変われば、美容師さんは違う切り方をするから。

 

こういうと身も蓋もないのですが、髪質や髪の量が違えば、ヘアカタと同じスタイルにしたいと思っても、全く同じにはなりません。

 

たとえて言えば、同じパターン(型)で服を縫製したとしても、素材がコットンなのかシルクなのかで、全然仕上がりが違うように、髪も素材が違えば違った仕上がりになるんですよね。

 

ヘアカタに「●センチのレイヤーを入れる」と書かれていたとしても、その仕上がりに近づけるためには、量が多い人と少ない人、硬い人と柔らかい人ではそもそも切り方が変えます。場合によっては、ヘアカタにのっている髪型よりも、もっと大量にすいたり、もっと厚みを残したりしたほうが、結果的にそのヘアに近づくこともあります。それが「似合わせる」ということなのです。

 

 

だから、結局ヘアカタログの「似合う髪質」というのは、目安でしかないし、それほど気にしないで「髪質違うんですが、似合わせられますか?」って聞いちゃうのがいいと思います。

 

 

んでは、また。


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2015.09.11 Fri

「女優再生サロン」を知っていますか?

ファッション誌のオーディションや顔見せに合格し、新しくジョインしてくる新人モデルさんは、たいてい、誌面デビューする前に「この美容院で髪を変えてきて」と言われます。

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赤文字と言われるファッション誌を毎月担当していたとき、私たちヘア担当はヘアページの企画をするだけではなく、新しく参加してくる新人のモデルさんたちに、どの美容院に行ってもらい、どんな髪型にするのがいいのかのアイデアプランを出していました。

 

 

「そうか、モデルとはいえ、大事なのは、まず髪なんだなあ」と思ったことを鮮烈に覚えています。

 

実際にマネージャーさんと同行して、美容院でのカウンセリングやヘアチェンジに立ち会ったりもしました。

 

 

赤文字雑誌系のモデルさんは、編集部からロングヘアキープをお願いされる場合も多かったのですが、同じロングヘアでも、どれくらい毛先を軽くするか、それから前髪をどれくらいの長さにするかを変えるだけで、ずいぶん垢抜けた印象になるんですよね。

 

 

新人モデルさんだけじゃなくて、ちょっとマンネリしてきたモデルさんには、誌面でばっさりカットしてイメージチェンジする企画もよく作りました。

 

多かったのは、コンサバなイメージが定着したモデルさんを鎖骨下5センチくらいにカットして、カジュアルさをプラスするようなイメージチェンジ。

 

髪を切ると似合う服が全然変わってくるので、「ただ髪を切っただけのイメチェン」ではなく、「その髪で着こなせる服の幅も変わるイメチェン」になり、二重の効果でイメチェンできるものでした。

 

逆に、ボーイッシュなイメージだったショートのモデルさんを、少しずつ上手に伸ばすのを美容師さんにお手伝いいただき、女性らしい色気を加えてもらっていったり。

 

「そろそろ卒業どきかなあ」というモデルさんが、ヘアチェンジしたことでまた再ブレイクするシーンもよく見てきました。

 

やっぱり髪って、ほんと重要だなって、そのときも思ったものです。

 

 

モデルや女優さんを別人級に生まれ変わらせてくれ、再ブレイクさせてくれる場所として、私たちが最大のリスペクトをこめて「女優再生工場」と呼んでいたサロンがあります。

 

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このへんと、このへんのサロンのあの方です。

 

 

美容師のみなさんは、一瞬でピンとくると思います(笑)

 

 

女優さんのイメチェンといえば、私がまっさきに思い出すのが長澤まさみさん。

 

清純派のイメージが強くお嬢様的な役柄が多かった長澤さんが、モテキの役をもらったときに、鎖骨までカットして、大胆にイメージチェンジしたときは話題になりました。

奔放でセクシーな役柄を見事に演じ、その後、新境地を開拓。カンヌのレッドカーペットを歩く女優さんにまでなられたのも、やっぱりあのときのあの髪でのイメージチェンジがあってこそ、と思います。

 

 

素敵な髪は、女性を新しいステージに連れて行ってくれるなあ、って思うんです。女優さんやモデルさんだけじゃなくて、私たちも。

 

 

んでは、また。


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