2014.01.15 Wed

その仕事のギャラはいくらなのか 

増田ゆみ @もうすぐ佐藤友美です。

今日は、最近いろんな人から聞かれるライター(や編集)のギャラ、もしくは印税について書きます。

 

これは、純粋に好奇心もあるんでしょうけれど、おそらく、ヘアサロンのサイトやDM、メーカーさんの販促物など、プロのカメラマンやライターを直接雇うケースが増えてきたので、相場を知りたくて皆さん聞かれているんだと思います。

 

私、お金についてストレートに情報交換するのは、まったく抵抗ないタイプです。仕事のギャラに関しては、お金のことを話すのははしたないとかも、全く思ってません。

 

美容師さんだって、業界誌などでは、単価とお客さまの人数、そして売り上げに関しても公開されている方が多いわけだし、その情報があることによって、みんな目標にできたり、相場観を知れたり、反省できたり、頑張れたりするんだと思うので。

 

というわけで、(あくまで私の場合ですが)ご参考までに。

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★ファッション誌でのギャランティ

まず、ファッション誌の中で、ヘアページを書いた場合の原稿料は、1ページ単価で払われるケースが多いです。だいたい12,000円〜20,000円/ページの間です。中には、10,000円/ページの出版社もあると聞いたことがありますが、私自身はその金額を提示されたことはないです。

出版社によって基準が違うみたいで、一律にページ単価でってところもありますし、大御所と若手の値段を変えている出版社もあるみたいです。

ちなみに、このライターのページ単価は、私がライターになった14年前から下がり続けています。最初の2〜3年がピークだった(笑)。14年前は、15,000円〜25,000円/ページの間でした。最近はほとんどファッション誌で書いていないので、直近1年間はよく知らないんだけど、どうなんだろう。

あと、美容ページは、ファッションページに比べて、ライターさんのページ単価が高いと聞いたこともあります。美容ページ(特にコスメ系)は文字量が多いからかもしれません。ファッションページだと、ライターさんのギャラは5,000円/ページくらいのところもあると聞いたことがあります。ただし、1日に撮影できるページ数は、ファッション誌のほうが多かったりするので、拘束日数を考えると、だいたいトントンになるんじゃないでしょうか。

 

★署名記事でのギャランティ

これは、ライターとして受けるのではなく、自分の名前をさらして意見を書く、という仕事を受けるケースです。この場合は、やや高くなるケースがほとんどです。30,000円〜60,000円/ページくらいの間でしょうか。このケースに関しては、私自身がまったくの無名ライターなので(ネームバリューがないので)、やや高くなるぐらいですが、著名人の場合は、ネームバリューでギャラも相当変わるんじゃないかと想像します(正直、未知の世界です)

また、こういう仕事は、だいたい、1ページ分とか、2ページ分とか、そういう少ないページでのお仕事になるので、ページ単価としては高めに見えますが、1本のギャラとなるとそこまで高くはならないです。

 

★ヘアカタでのギャランティ

これは、いろいろです。だいたいページ単価が多いですが、ファッション誌よりは安いところが多いような実感があります。だいたい8000円〜15000円/ページくらいの間でしょうか。ただ、私は、ページで引き受けるタイプのヘアカタはここ数年ほとんどやっていないので、詳細は不明です。

1冊丸ごと引き受けた場合は、ページ数にもよりますが、40万円〜80万円/1冊 くらいの間が多いように思います。ヘアカタは80ページから130ページくらいまでの間のものが多いですので、ページ単価でいうと、5000円/ページ くらいになっちゃいますが、丸ごと引き受けたほうが、ひと企画のために動くよりは効率がいいので、ページ単価が低くなるのは道理のように思います。

 

★広告でのギャランティ

広告の原稿料はわりと差が大きいのですが、この道の先輩には、雑誌のページの3倍から5倍の値段で引き受けるように言われました。(あまり安く受けすぎて、相場を崩さないようにしなさいと釘をさされたことがあります)

ただ、実質はもう少し安いような気がします。だいたい、雑誌ページの1.5倍から3倍くらいの間かな。これも、ページ数が多ければ多いほど、ページ単価は安くなるケースが多いです。

原稿料に対して、広告の相場が高いのは、ひとつには、クレジット(自分の名前)が載らないからということがあります。雑誌の仕事は、クレジットが掲載されることによって、次の仕事にもつながるし、それ自体でブランディングができるけれども、広告は基本的にクレジットが入らないので、誰の仕事かわからないから。(ま、いまどきは、誰がやったかなんてすぐわかりますけどね)

あとは、場合によっては、縛りをかけられる(この半年間は対抗メーカーの仕事を受けないように)ケースもあるので、その拘束費用という考え方もできます。

あと、広告のギャランティは、本当にネーム次第という気もします。同じ内容の仕事でも、私のような名もないライターがやる場合と、糸井重里さんがやる場合などは、100倍以上のギャラの開きが出てもおかしくないですね。ヘアメイクさんのお仕事も、そういう面があるんじゃないでしょうか。

 

★ウェブライターとしてのギャランティ

私は、ウェブでの記事を書くことはほとんどないのですが、現在書かせていただいているウェブでの原稿は、ほぼ、誌面に準じる原稿料をいただいています。ただ、ウェブに関しては、すごくピンキリらしく、求人広告1本200円みたいなものや、占いの原稿1文字4円とかってケースもあるようです。

 

★書籍の(ライターとしての)ギャランティ

これは、私自身が著者じゃなく、ライターとして関わる場合の話です。

原稿料でもらうケースと、印税でもらうケースの2つがあります

原稿料の場合は、1冊書いて、40万円くらいから100万円くらいのイメージでしょうか。ただし、私は、自分が文字をまとめた書籍に関しては、原稿料で支払いをしてもらったのは、過去1度だけです。

印税というのは、一般の書籍だと一応10%で(一応と書いたのは、最近、もう少し低いところもあるため)、これを著者さん(コンテンツを持っている人)と、ブックライター(原稿にまとめる人)で分けます。

著者さんとライターさんの仕事の比重や、ライターさんの実績にもよるんですが、だいたい7:3から5:5くらいまでの間で落ちつくケースがほとんどのようです。表に名前は出ませんが、この人が書くとベストセラーになりやすというような評判のブックライターさんだと、著者側がその人を指名して、かつ印税も4:6(ライターの方が多い)というケースもあるらしいです。私の場合は、過去に2:8のケースもありました。(もちろん、著者さんが自分で書いた場合は、著者さんが印税の全部を持っていきます)

例えば、1,000円の書籍で初版5000部の書籍で、著者さんとの印税配分が6:4でブックライターの仕事を引き受けた場合、

1,000円×0.1(印税割合)×0.4(ライター分)×5000(部数)=20万円

になります。増刷がかからない場合は、かなりお安いので、仕事の分量を考えると印税での受け取りは赤字覚悟になります。なので、原稿料でもらう人が多いみたいですね。

私は、著者さんや編集さんと一緒に夢を見たいし、一緒に販促をしたいタイプので、お値段が安くなっても印税にしてもらいます。

印税に関しては、編集部によってシステムがかなり違って、初版部数に関しては、印税が7%、3刷り以上は10%、みたいなところもあります。売れないと出版社がリスクを負うので、そのリスク回避で、初版の印税は低くなっているケースも多いです。

出版社によっては、印税がそもそも5%というような場合もあるみたいです。書籍の値段が高い本だと、5%でもある程度の収入になります。逆に、書籍の値段が安ければ安いほど、著者とライターに入るギャラは低くなります。

 

★その他ウルトラCの事情でノーギャラの場合

と、書いてきましたが、私、実は、出版物に関してはノーギャラでやっている仕事が、意外と多いんです。これは、私だけの特徴かもしれない。

例えば、昨年出版に関わった、下記5冊のうち、一番左と真ん中と、右端の3冊はノーギャラでやってます。(一番右に関してはタイアップの4ページ分の原稿料だけはもらいました)

 

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この3冊が、それぞれノーギャラでやりたいと思った(というか、むしろ企画段階で私の方からギャラは不要ですとお伝えして企画を持ち込みました)理由はそれぞれ違っていて、この3冊はそれぞれ出版事情が違います。

 

この話は、また明日!

 

ノーギャラでも赤字にならない仕事

 


カテゴリ:Writing