2012.11.19 Mon

美容室の写真盗用についてちょっと真面目に考える

先日rivageの柏木さんの「怒り新党」というブログがアップされて、皆さんが即座に大量RTと大量いいねされていました。美容院にとって、時間をかけお金をかけ、何よりデザインと向き合って撮影した写真があっという間に盗用されるのは悲しいことだし、許しがたい事だと思います。rivageさんだけではなく、写真の盗用、まだまだいっぱいあるそうです。私が撮影に立ち合った写真でもよく報告を受けます。悲しいです。まだ読んでいない人は、柏木さんのブログ、是非読んでください!

皆さん、柏木さんのブログやFacebookにいろんなコメントをされていて、そのほとんどは「盗用許すまじ!」だったのですが、それはもちろんのこととして、私はちょっと別の角度から、この問題を見ています。今日は、そのことを書こうと思っています。

 

その「盗用許せん!」とコメントをされていた皆さん自身は、写真の盗用、大丈夫でしょうか。 ってことです。

 

日本のヘアサロン同士のヘアスタイルの盗用はわかりやすいかもしれない。他のサロンが作った作品を、あたかも自分の作品のようにアップする。これ、もちろん、盗用です。

 

でも、どこからかコピーされた海外の広告の写真や、モデルさんの写真、画像が、掲載元を示さずにコピーで載っていたりするの、これも、(著作権フリー画像じゃないなら、相手に許可をとっていないなら)、もちろん盗用ですよ

 

 

海外の映画のワンシーンの写真、有名な広告ポスターの写真。美容師さんのブログなどでよく見ます。たまにそれを勝手にコラージュしているものも!!!! 海外の作品だからいいってものじゃありません。その写真の裏には、その作品を作ったヘアメイクさんがいます。その作品を撮影したカメラマンさんがいます。もちろん、モデルさんの肖像権もあります。

 

実は、こうして海外の写真をガンガン使用しているヘアサロンや美容師さんのブログをみた、法律の専門家の方がびっくりされていました。ヘアサロンや美容師さんのブログでのこういう写真の使い方は、かなりヤバい、とのことです。ヤバいというのは、もし「商業目的、広告目的で私の写真を使っている」と訴えられたら、数百万円から、場合によっては数千万円の肖像権侵害の損害賠償を求められる可能性がないとは言えない、とのことです。

特に、誰もが知っているような有名サロンや、ご自身が名前の通っている有名美容師さんであれば、「商業目的」と目をつけられて海外から訴えられる可能性もあるんじゃないか、ということを心配されていました。

 

皆さんは「海外のモデルさんの写真をアップするのは、ただのイメージアップ。カッコいいから」と思って、気軽にコピーしてブログに貼付けているかもしれません。

 

でも、皆さんは美容師さんです。「その作品のヘアメイクを担当したと思わせ、ブランディングに役立てた」「サロンや美容師さんのイメージアップに使われた」と言われてしまえば、商業目的と捉えられます。

 

何より(商用目的、集客目的ではなくても)人が時間をかけお金をかけデザインを考え知恵をふりしぼって撮影した作品を、何の苦労もなく盗用しているわけです。逆の立ち場だったらどうですか? 自分たちが作った作品が断りの連絡もなく、どこかのブログに載っていると考えたら……? コレ、柏木さんがおっしゃっていることと全く同じですよね。海外だから、と、気持ちがゆるくなっていませんか?

 

私は、もともとテレビ業界で働いていたので、肖像権、著作権、映像や画像の盗用で訴えられるととんでもないことになるということをたたきこまれてきました。実際に、大変な訴訟に巻き込まれそうになったこともあります。(訴えられていたら、200人近くが働く会社、ぶっとんでいたと言われました)

特に有名サロンさん、有名美容師さんは、見せしめに海外から訴えられる可能性がないとは言えないので、リスキーです。(もちろん、モラルの問題なので、訴えられなければいいってもんじゃないですが)

 

皆さんの写真の使用、大丈夫ですか? 余計なお世話ですが、心配しています。

 

 

 

 


カテゴリ:Shooting