2018.01.15 Mon

問いを持つ人間が残る。『2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方』(藤野貴教)_037

人工知能についてはたくさんの書籍が出ていますが、入門書として、とてもとっつきやすく、わかりやすいのがこの本ではないでしょうか。

 

著者の藤野さんは、人工知能の専門家ではなく、人材教育や人の働き方を考える専門家です。
だからこそ難解な文章ではなく、わかりやすく噛み砕いた解説になっています。

 

本書の面白いところは

・私たちが人工知能に置き換わられない仕事をするためにはどうすればいいか
・それぞれの職種で今後どのようなスキルを身につけていけばいいのか
・これから自分たちの働き方はどう変わっていくのか

などが、リアルな現場に即して解説されていることです。

 

そして
・人口知能は今どこまで進化しているのか
ということを、数々の動画を紹介しながら教えてくれ(正直、本で紹介されている動画を見て、ここまできてるのかーとびっくりしました)

 

最終的には
・人間らしさとは一体何か

 

まで言及されています。

 

 

インターネットに触れずに生きていくことがほとんど難しい時代になったように、
人工知能に接触せずに生きていくことは、近々、避けられなくなるでしょう。

 

いまさら人には聞けない、何が起こっているのか大まかにでも把握しておきたい。その人にとってぴったりの本だと思います。

 

 

 

 

個人的には、リバネス代表の丸さんとの対談部分が面白かったです。

人工知能が発達したのち、人間がすべき最大の仕事は「ぼーっとすることである」という話。これからはぼーっとして、そのときに思いついた「問い」を持つ人間が、社会を引っ張っていく。

研究者集団リバネスの丸さんが、そうおっしゃるところに、深みを感じます。

 

 

そういえば、先日、物理学の世界的な研究者である友人が学会で帰国していたので、ご飯を一緒しました。

彼はアメリカの大学のポスドクを10人近く連れて来日したらしく、「いまどき学会なんて、テレビ電話でできないの? 移動コスト、無駄じゃない?」と聞いたら、その彼が「顔を合わせて話すって、ものすごい情報量なんだよ」「実際に会って話をしたことがある、というのが、とても大事なんだよ」と、力説していたのを聞いて、

この話は「人間らしさ」の話と、同じなのか、違うのか、なんだかそんなことをふわふわ考えているこのごろです。

 

 

2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方
藤野 貴教
かんき出版
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