2017.12.23 Sat

よかごつやらんの 『1坪の奇跡』(稲垣篤子)_014

いまの時代に、なんとなく感じる息苦しさや生きづらさというのは、「なんでも自分で選べてしまう時代である」というところにあるんじゃないかって気がしています。

 

親や生まれる国や肌の色などは選べないけれど、

誰と友達になり、誰に恋をして、どこで働き、誰と生活するかなどは、多くの場合「自己責任」で選べることになっている。

 

自分で選んだ道だから、「本当にこれで良かったのだろうか」とか「別の道に進んだらもっといいことがあったんじゃないか」と思ってしまう。

 

選択肢が多すぎること。

自分が選ばなかった方の道を選んだ人の情報がいやでも入ってきてしまうこと。

 

それが、いまの時代に生きている人たちの、生きづらさの根っこにある、と思ってしまうんですよね。

 

 

だから、この稲垣篤子さんのように、ひとつの道にひとすじにひたすすむ物語は、たとえご本人が別の夢を持っていて、それが叶わなくて、やむなくついた道であったとしても、

 

これと決められたからには、とことんやる。他に選択肢はない。

 

その、道に対して「全力でまっとうされている感」に、人はすがすがしさと憧れを感じるのだと思う。

 

厳しかったお父さんとの最期のシーンは、、、電車の中で読んでいたので、涙をこらえるのに必死になりました。

 

人は何に傾倒し、何をこの世に残して、それを誰に引き継ぎ引退していくのか。来年のことを考えながら、年末に読むのにふさわしい、

しんと、背筋が伸びる本でした。

 

 

 

1坪の奇跡―40年以上行列がとぎれない 吉祥寺「小ざさ」味と仕事
稲垣 篤子
ダイヤモンド社
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