2017.06.06 Tue

著者になるということ

一年前の今日は、「女の運命は髪で変わる」が発売になった日でした。

なので、今日は、この本を出させていただいたことで、私の中の何が変わったのか、について振り返って、ここに残しておこうと思いました。

 

 

とてもとても個人的な話、です。

 

この一年間、テレビやラジオ、新聞、雑誌、ウェブ媒体など、60回を超える取材をしていただきました。72ヶ所で講演をさせていただき、約8700人の方々にお会いすることができました。
お声をかけてくださったみなさま、本当にありがとうございます。

だけど、そういった表に見えること以上に、わたしにとってのいちばんの変化は、あまりにも個人的で内面的なことでした。

ひとことで言うと「著者になること」って、こういうことなのかというのを、まだまだその端っこだけだけど、経験できたこと、でした。

 

 

 

この本を書かせていただくことが決まってから、私にとって何よりのチャレンジは「著者らしくなること」でした
これは、ぶっちゃけ、原稿を書くよりなによりハードルが高かったです。

 

たかが本1冊と思われるかもしれません。

 

でもふだん私たち書籍に関わる人間は、心の底から本気の本気で、この手のひらに乗ってしまうささやかなサイズの一冊の本が、誰かの人生をちょっとでも楽しくしたり、広くしたり、幸せにしたりできたらいいなと祈りながら毎日本作りをしています。

なので、そのためのコンテンツを持っている著者さんへのリスペクトは、半端ないです。実際、私が普段お仕事をさせていただいている著者さんたちは、誰もがものすごい特技やメソッドを持っている唯一無二の存在の方ばかりです。

 

 

だから、最初、本を書きませんか?と言っていただいた時は、すごくとまどったし「いや、無理無理無理無理、私はライターなので。著者は無理!」と思いました。

とくに、わたしがこの本を出させていただくきっかけとなったサンマーク出版の「本気で著者になるゼミ」(通称本気ゼミ)では、いろんな編集さんが「いい著者」の定義をされていて、とにかく「いい著者になってください」と繰り返し話をされました。なんか、その話を聞いていたら、生半可な覚悟では、著者を目指したりしちゃあかんって気持ちになっていたからです。
だから、最終的に企画が通ってほんとに本を書かせていただくことになったときは、私がリスペクトする著者さんたちには及ばなかったとしても、せめて、私にできることはなんでもやらなきゃって、そればかり考えてました。

 

企画が通った日から出版まで10ヶ月、さらに本が出てから1年。
「やべー、ちゃんと著者らしくならなきゃ」と思って過ごしてきたこの1年10ヶ月は、昔むかし、テニスプレイヤーとして、できることをとにかくひとつずつ増やしていくしかないと思う作業に似ていました。
たとえばこんなことに取り組みました。

 

 

やったことその①  なるべく綺麗になろうとおもいました

まず始めたのはダイエットでした。

美容の本の著者として、少しでも見苦しくない見た目にならなきゃと思ったからです。2016年のお正月に65キロあった体重は、書籍の発売日の6月6日に52キロまで落ちてました。13キロ痩せました。仕事だと思えば痩せられるもんなんだな、って思いました。いやほんとに。

毎年夏は国籍不明なくらい真っ黒に焼くのですが、生まれて初めて日焼け止めを塗りました。
万年すっぴんだった私が、メイクもするようになりました。

 

「見た目に気を使う」

女としては当たり前のことなのかもしれないけれど、実は私にとってはものすごくハードルの高いことでした。精神的に。「私みたいなブサイクが見た目に気を使ってごめんなさい」って、なんか、そういうこじらせたコンプレックスを持ったまま40歳になってたのが私なんです。

まさか、この歳になって、自分のコンプレックスをがっつりえぐられることになるとは思わなかったです。しかも、仕事で。

 

でも、実はこの経験が、この本を書くときに役立ちました。

「私なんかが、綺麗になろうなんて、おこがましいことを思っていいんだろうか?」と考えている人って、本当に多いということに気づいたからです。

ああ、私と同じことを考えている人が、こんなにたくさんいるんだ、そう思ったし、その人たちの気持ちが痛いほどわかったから。

 

やったことその②  髪に意識をはらうようになりました。

いや、もちろんいままで髪を気にしてなかったわけじゃないんです。でも、ここ10年近くベリーショートだったので、ラクをしていたのは否めません。

ショートって、ぶっちゃけ、上手な美容師さんに切ってもらえばなんとでもなります。そんな美容師さん任せで自分では何のケアもしてない著者の話って、説得力ないなあと思いまして。

だから、企画が通ってからはずっと伸ばし続けて、自分の髪でいろんなヘアケアやアレンジを試しました。ドライヤーも買いました!

で、結論から言うと、髪を伸ばしてから運命が変わりました。この本で一番運命が変わったのはわたしかもしれない。
でもこの話はまた今度。

 

やったことその③  いい人になろうと思いました

この本に関わってくださるすべてのみなさんが、「この本を応援してあげよう」って思ってもらえるようになろうって思いました。
なんか、具体的じゃないんだけど、毎朝「いい人になろう」って思って起きていたような気がします。
毎晩「目が覚めたらいい人になっていますように」と思って眠りについていました。

 

やったことその④ 人見知るのをやめました

仕事がら、初対面の人と会うことはとても多いし、人の取材をさせていただくことも多いのですが、大勢と交流するのは苦手です。

人が多い飲み会は行かないし、テレビの出演依頼は、この本が出るまで全部お断りしていました。休みの日は基本、誰ともしゃべりたくないし、ずっと押入れで漫画読んでいたいタイプです。

だけど、そんなふうにいつまでも人見知りぶっていたら、本の宣伝はできないと思って、とにかく「自分は人見知りなので」と言い訳するのをやめました。初対面の方にもめちゃめちゃ本をPRしました。

人見知りを卒業するコツは、王様のブランチのリポーターの鈴木あきえさんから教えてもらいました。(ご興味のある方はこちらをどうぞ

人間、案外気の持ちようだなって思いました。私、多分、もう人見知りじゃないきがする。

 

やったことその⑤  編集さんの言うことはとにかく素直に聞きました

「本気ゼミ」では、いろんな編集さんから「本を作ることになったら、とにかく編集を信頼してください」となんども言われました。なので、その通りにしました。

最初、担当の編集さんが男性だって知ったときはびっくりしたけれど、原稿を書く前も、書いてる最中も、本が出たあとも、とにかく編集さんに指摘されたことは、基本、素直に全部やろうと決めていました。どうしていいかわからないことは、ことこまかに全部、質問しました。

この件に関しては、心から信頼できる編集さんに恵まれて、なんでも相談できてありがたかったです。

 

やったことその⑥ いままで以上に本業を頑張りました

この本が多くの方に届くために、私にできることはなんでもしようと思っていましたが、一方で、本業のライター業はこれまで以上に頑張らねば、と思っていました。

私はこの先も一生ライターで生きていこうと思っているので、「自分の本が出たら、ライター業は手抜きになったよね」と言われたら、それはライターとしての死を意味するなと思ったからです。

昨年は、「女の運命は髪で変わる」のほかに、11冊の本に関わらせてもらいました。今年はすでに6冊の本が世の中に出ています。
思ったよりも、「女の運命〜」の活動にスケジュールが必要だったので、正直この1年間は、まったくといっていいほど休暇がなかったけれど、それもまた、幸せな時間でした。

 

 

 

そんなこんなで「なるべくいい著者になろう」と思って生きてきたこの1年(発売後)と10ヶ月(発売前)。
少しでもスタッフさんが仕事がしやすいように、いい著者になろうと思うことと、
とことん著者さんによりそった黒子のライターでいたいと思うことを、
1日の間で何度も行ったり来たりすることで、脳みそが激しく混乱するときもありました。

 

でも、それもこれも含めて、本当にすてきな経験をさせていただきました。

ありがたいことに、「女の運命は髪で変わる」は、一年たった今でも、いろんな場所で、熱のこもった感想をいただきます。

 

彼氏ができました、
結婚できました、
出世しました、
再就職決まりました、
美容師になることにしました、
美容師を辞めるのをやめました、、、、

 

 

そのたびに、髪の力ってやっぱりすごいんだなあと感じます。

 

 

一年前、この本が出た時よりも、より強く、私は髪の力を信じてるし
一年前、この本が出た時よりも、より強く、私は「女の運命は髪で変わる」ことを信じています。

 

 

これからも、この本が、ゆっくりゆっくり一人でも多くの方に届いてくれたらなあと思っています。
今までこの本を読んでくださったみなさま、いつも応援くださるみなさま、本当にありがとうございます。
まだ出会ってくださっていない方にも、いつか届きますように。

 

 

 

追伸


この地図の青い部分は、女の運命は髪で変わるの講演をさせていただいた都道府県(今年中の予定も含む)です。
まだ白い土地に、行きたいです!
どなたか、呼んでください。
特に、福島と富山と徳島と佐賀に行きたいです!

 

 

追伸2
発売から一年経って、髪をまた切りました。
一年前に比べて、体力的にも精神的にも傷だらけの41歳ですが、一周回って一年前と同じ髪型に戻ってきた今の自分は一年前の自分よりも少し好きです。

 

 

最後に。
サンマーク出版のみなさま、いつも本当にお世話になっています。
綿谷さん、著者にしていただく機会をくださって本当にありがとうございました。

 

 

 

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