2014.06.06 Fri

「今夜、お子さんどうされているんですか?」の言葉にほんのりと感じるアレ

深夜までの会食に参加すると、100発50中くらい、泊まりの出張に行くと、100発80中くらい聞かれることがあります。

「今夜、お子さんはどうされているんですか?」って。

 

子どもがまだ小さいことを気遣って下さる皆さんには、本当に感謝しています。そういうことを気遣って下さるだけで、本当に仕事がしやすくて、ありがたく感じています。

 

 

でも、あるとき気付いた。

 

 

「今夜、お子さんはどうされているんですか?」って聞いて下さる方は、主に女性か、もしくは、ご自身にもお子さんがいらっしゃる男性だということを。

 

 

なので、最近、「今夜、お子さんはどうされているんですか?」って男性に聞かれたとき、私も聞いてみるようにしました。

 

「ところで、●●さんのお子さんは、今夜、どうされているんですか?」って。

 

リアクションは3つにわかれます

 

1)「あ……。そっか、ごめんなさい」って言うタイプの方。

2)「僕、結婚してますから……、あ、そっか、ごめんなさい」って言うタイプの方。

3)「???(なんでそういうこと聞くんだろうという顔) 僕、結婚してますから」って言うタイプの方。

 

 

そう。皆さん、「夜、子どもを見るのは、女性のほうだ。それが当然だ」と思ってるんですよね。だから、私が「●●さんのお子さんは、今夜、どうされているんですか?」というと、どうして男の自分にそういうこと聞くんだろうという顔をされます。(そして、勘が働いた方は「あ、ごめんなさい」っておっしゃいます)

 

この割合は、奥さんが専業主婦の方でも、働いていらっしゃる方でもあまり変わりません。

 

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で、何を隠そう、私自身もそうなんですよね。

ワーキングママさんと夜会う時は、必ず、「今日、お子さん、大丈夫ですか?」って聞いちゃう。逆に、ワーキングパパさんに会うときに「今日、お子さん、大丈夫ですか?」って聞いたことは、これまでなかった。

 

 

というか、そもそも、ワーキングパパって名称自体がないですよね。「働くママ」という言葉はあっても「働くパパ」っていう言葉はない。歴史的にやはり「働くママ」が少数側だったからでしょうね。

 

 

私が泊まりの出張にいったら、8割の確率で「お子さん、どうされているんですか?」と聞かれるけれど、男性が泊まりがけの出張にいったときに、そう聞かれることはほとんどないんじゃないかなって思います。
同じように「子どもが生まれたら、どんなペースで働きますか?」とか、「子どもが生まれて、働き方はどう変わりましたか?」と私は何度も何度も聞かれたけれど、おそらく、男性は、そのような質問を(少なくても頻繁には)受けていないと思う。

 

 

子どもを気遣って下さる、その言葉自体に不満は全くありません。最初に書いたように、お気遣いいただき、とても嬉しいと思っている。

 

でも、その言葉が、ワーキングマザーにのみ質問する言葉だとしたら……

 

このことひとつとっても、やはり、子どもは基本的に女性が面倒を見るべきって、みんなが(私ですら)思っているんだなあってことがわかります。
最近、「女性美容師さんが子どもを生んでも安心して戻れる美容院を作りたい」「そのためにも、生む前にしっかりした売上をつけさせたい」とおっしゃる経営者の方とお話をするときは、よく、この話をします。

 

オーナー、それ、男性の美容師さんに対しても、同じことをおっしゃいますか? って。

 

 

もちろん、生むことは女性にしかできないし、産後の休養は必要だと思います。

 

でもその先、

 

頭のどこかで「仕事を調整するのは常に女性のほう」って、思っていませんか? 「夜、子どもの面倒を見るのは女性のほう」って思っていませんか?

 

 

「そうか、思った以上に、先入観があるなあ」って。そう感じることだけでも、女性が働きやすい世の中に、一歩前に進めるかもしれない。

 

そんなことを思って書きました。

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カテゴリ:Thinking