2017.06.28 Wed

人の成長は、教育をする人で決まる。『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』

私が22歳のとき、生まれて初めて書いた企画書は、「夏まゆみ先生が教える子役の育て方」という企画書でした。当時私はテレビの制作会社にいたのですが、社会人になって初めて「この人に取材したい」と思ったのが、夏まゆみ先生だったのです。

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私が人生で、もっとも熱心に観た番組は後にも先にも『ASAYAN』でした。

 

私が観ていた時代の『ASAYAN』は、モーニング娘。がデビューできるかどうかを毎週ドキュメントしていたころ。

そして、そのモーニング娘。に振り付け指導をしていたのが、夏まゆみ先生。

 

テレビで切り取られる夏先生のスパルタぶりは、一見、スポ根物語に見えたかもしれないけれど、私は、どちらかというと、とてもロジカルだと思ったし、ゴール設定がよく見えるし、「ああそうだよな、こういう人に教われば、たとえ生徒がダイヤの原石じゃなかったとしても、ダイヤばりに輝けるんだよなあ」と思いながら、その指導法を食い入って観ていました。

 

振付師という肩書きだけれど、踊りかたを教えているというよりは、踊りかたを通じて「生き方」や「生き残り方」、つまり、オンリーワンになる方法を教えているような方だなあと感じたのを覚えています。

 

そして「この人が、子どもや会社員の教育をするとしたら、どんな教育をされるのだろう」と思って書いたのが、22歳のときに書いた企画書の原点でした。

 

私が夏先生の指導に惹かれた理由は、

まずその教育が行き当たりばったりではなく、何かのルールに沿って行われているように見えたこと(だから、他の人にも応用可能だと思った)

 

そしてなにより「エリートをよりエリートにする指導、ではなく、普通の子をエリートにする指導法」だと思ったこと

 

です。

 

私、世の中の教育には、2つあると思うんです。
・すでに花開いている素晴らしい才能を極限まで美しく咲かせる教育

・才能なんかあるんだかないんだかわからない人の力量をその人の限界まで伸ばす教育
と。

 

言い換えれば
・センスや身体能力の高い人の才能を世界的レベルまで押し上げる教育

・普通の人をセンスや身体能力の高い人と戦えるレベルまで押し上げる教育
と。

 

もっとわかりやすく言えば
・BクラスやCクラスの人をAAクラスにする教育じゃなくて
・Zクラスの人をBクラスやAクラスくらいまで押し上げる教育
の違い。

 

で、私は自分に才能がないタイプなので、圧倒的に後者を提供してくれる指導者に惹かれるわけです。

 

 

たとえば、うちの父がそうでした。

私の父は、ジュニアのソフトテニス指導者として秀でた人で、北海道の田舎の60キロある肥満の小学生や、100メートル走20秒もかかる運動オンチの中学生(私のことです)を、2〜3年で全国優勝できるくらいまでに仕上げてしまう人でした。

1年の3分の1は雪でテニスコートが使えない北海道の片田舎の初心者の小学生や中学生を、次々全国優勝させていく様子を小さいころから見ていたので(たしか教え子の全国優勝回数は16回だったと思う)

人の能力って(スポーツみたいな身体能力が必要な分野でさえ)、指導者次第なんだなあということを、私は残酷すぎるほど「事実」として捉えていました。

 

「人の成長は、教育をする人で決まる」

 

幼いころから、そう思っていたので、夏先生の指導をテレビで見たとき、(めっちゃ僭越なのですが)「あ、すごい指導者の人って、やっぱり、どんなレベルの人の力も限界まで引き出せるんだー。みんな同じなんだなー」って思ったんですよね。

 

 

だって、アイドルって、基本的には顔やスタイルといった見た目を重視して集められてきているわけですよね。

ダンスが下手な子もいるし、ぶっちゃけオンチな子もいるし、頭の悪い子もいるし、家庭環境が複雑な子も、メンタルが弱い子もいる。
ハーバードの生徒を教えるのとは、わけが違うわけなんですよ。

 

でも、そういう子たちが、夏先生の手にかかると、みんな「一流」になっていく。

 

生まれつき才能がある子じゃなくても、夏先生に教えられることでどんどん成長していって、気づけば夏先生に教えられていない生まれつき才能のある子と同じステージに並んじゃったりするわけで。これって、ほんと教育者の一番すごいレベルの話だと思うのです。

そして、ここが大事なんだけど、その教育法(つまり、普通の人を一流に育てること)が、世の中の多くの人が一番知りたい教育法だと思うんです。

 

 

私がテレビ制作会社に就職して最初に出したその夏先生の企画(「夏まゆみ先生が教える子役の育て方」)は「『ASAYAN』のパクリかよ」「新人なんだから、もっとオリジナリティのある企画を考えろ」「お前みたいな自分の頭で企画を考えられないやつが入社してくるような会社になったのが情けない」と、もう、ボロクソに言われたわけですが、

 

今だったら、言える。というか、説明できる。

 

違うよ、パクリじゃねーよ。
夏先生の普遍的な教育論を、番組にしたいと言ったんだよ。あの指導法は、ダンスだけじゃなくて子育てにも、会社での社員教育にも、絶対応用可能なんだってば!!!!!

 

(でも、22歳のときは、それがうまく言語化できなかったんだ。悔しいことに!)

 

 

そして、ここからが本題ですが、(おい、長ーよって思った方、もうすぐ終わるので、もうちょっと読んで)

 

そう

 

やっと!!!! やっと!!!!!!!!!!
出たよ、出ましたよ。
夏先生の教育論!

『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』

 

思わずamazonで予約購入しちゃったよ、そして、一気に読んだよーーー!!

そして思った!私が読みたかった本は、これだったんだよーーーーーって。

 

発売後即購入していた、夏先生初のビジネス書、『エースと呼ばれる人は何をしているのか』もよかったんだけど、私が読みたかったのは断然こっち!! 自分の育てかたじゃなくて、人の育てかた!!

 

才能なんかあるんだかないんだかわからない人の力量をその人の限界まで伸ばすこと
普通の人をセンスや身体能力の高い人と戦えるレベルまで押し上げること
Zクラスの人をBクラスやAクラスくらいまで押し上げること。

 

 

この本、その方法が、かーなーりー具体的に、そしてあるところは抽象的に(こっちのほうが実は大事)書かれています。

・褒めて伸ばすべきか、叱って伸ばすべきか

・叱るべきタイミングの見極めかた

・一人のとき、大勢のときの声の掛け方の違い

 

などなど、

夏先生ならではの、一人一人の個性を伸ばしながら、全体をレベルアップしていく方法。
これって、「人そのもの」を育てなくてはいけない、美容業界の教育に、すごくあってると思います。

 

久しぶりに、心のそこから美容師のみなさんに全力でおすすめしたい本です。

 

後輩が一人でもできたら読んでほしい。

シャンプーを教えなきゃいけない立場になったら読んでほしい!

店長になったら読んでほしい!

オーナーさんにはもう絶対絶対読んでほしい

 

とくに81ページと122ページが私は好きでした。

 

『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』
もし読んだ美容師さんがいらしたら、教育に関してめっちゃ語りましょーーーねーーーー!

 

あと、メーカーさん、ディーラーさん、どこかで夏先生の美容師さん向けの講演、企画してほしいですー。

美容業界の教育にとって、宝の山みたいな話が、ざっくざっく聞けると思います。そのときは、私、絶対に聞きに行く!!!!

 

というわけで、さとゆみでした。

 

追伸:あ、ちなみに、教える側に一流の教え方があるように、教えられる側にも教えられ上手になる技術があると思っています。が、この話は、また今度。

 

教え子が成長するリーダーは何をしているのか
エースと呼ばれる人は何をしているのか
夏 まゆみ
サンマーク出版

カテゴリ:Reading

2017.06.18 Sun

速く書くコツと、速く書けばいいってもんじゃない問題 #ライター交流会

昨日は #ライター交流会に登壇させていただきました。

お誘いくださったノオトの宮脇さん、田島さん、ご一緒させていただいた石黒さん、ありがとうございました。

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私もライターになりたてのころは、ライターの先輩の話がすごく勉強になったので、裏表なく赤裸々に語りましたが「真似できる気がしなかった」「人間じゃないと思った」などの感想をいただいたので、あれ? そんなに再現性のない話をしちゃったかなあと反省しております。

私自身、初めて考えたことも多くて勉強になったので、備忘録を兼ねて、昨日お話させていただいた「速く書くコツ」についてまとめておこうと思います。

あと、昨日はうまく説明できなかったり、お伝えできなかったことも、改めて書いておこうと思います。(ライター交流会でお答えできなかったことで、あとで質問いただいたことは赤字にしました)

●だいたいの執筆速度
・3〜4万字程度の実用書なら3日(×7〜8時間)くらい 8万字くらいのビジネス書なら7日(×5〜7時間)くらい
・ウェブ原稿は、1500字くらいのものなら30〜40分くらい、3000字くらいのものなら、1時間半くらい
・ライブイベントレポートや、セミナーレポートなどは、終了後1時間半以内に納品、2時間以内にアップのペース

 

●スケジュール関連
・打ち合わせや取材などの外仕事はできるだけまとめ、予定のない日(執筆にあてる日)を週に2日くらいは確保する
→打ち合わせや取材日は平均5〜7件のアポをかためる
→そのために、スケジュールはまず相手に希望日を聞き、こちらが選ぶ
→電話は取材と原稿やデザインの込み入ったやりとり以外は、基本使わない。

・執筆にどれくらいの時間がかかるか、普段からログをとっておく
→書籍の場合は、30分おきにタイマーをかけて1時間で何文字書けるか把握しておく
→それにあわせて、締切日から逆算してスケジュールをブロックする
→書籍以外は、1本にどれくらい時間がかかったかを記録しておく

 

↑これはある書籍の執筆ログ。7万字を35.5時間で書いたことがわかる。(このときは、1時間あたり2000字弱。時間がかかったタイプの書籍)

 

・やる気を出すために、締め切りから逆算してギリギリに書き始める
→よいこは真似しないでください
→なので、速く書くけど、早くは書いてないよー

 

・メールや資料は一元管理
→SNSできた依頼も、全てメールにしてもらう
→1プロジェクト1フォルダで、メールを振り分け、管理している
→紙モノの資料は、プロジェクトごとに、封筒(資料が多いときはダンボール)を分けて全部そこに入れている。いつ入院しても、いつ死んでも、次のライターさんに引き継げるように整理されています

・流れる企画もそれなりにあるので、少し多めに仕事を入れる。
→流れる以上に、書籍の企画は、平気で数ヶ月遅れる。取材終了日が予定から数ヶ月遅れるのはザラ。だから、何月にこれを書くみたいなことは、厳密には決めていない。

 

●事前準備
・ご依頼元のレギュレーションや、ご希望を確認しておく
→雑誌の漢字の閉じ開きや、雑誌、サイトのトンマナを一覧化しておく
→雑誌時代は、雑誌でよく使われる形容詞一覧を作って分類して、それをカンペにして書いていた

・納品物のイメージにできるだけズレがないように編集さんと何度も話し合う
→書籍の場合は、著者さんの著作だけではなく、編集さんのこれまでの書籍も読んでおく
→イメージする方向性を共有するために、「棚デート」(書店に一緒にいってベンチマークする書籍をチェック)することもある
→ウェブのインタビュー取材など(数千字)では、インタビューが終わったあとに、駅まで歩く間にざっくりとした構成の相談をする。(この話を核にしたい、あの話は落としますよね? みたいな)

・構成は、テープ起こしを元に、必要要素を200〜300程度書き出して付箋に印刷、同じカテゴリーのものを集めて分類し、目次案を作る
→ウェブなどの取材など(数千字)でも、この構成案を作ってから書く(だいたい10要素くらい、付箋に書き出し、並べる順を決めてから書く)

 

●書いている間
・私の場合は、睡魔が一番の敵なので、眠らない場所を探し求めて書いている
→新幹線の中、飲み屋で、お風呂の中で。(友人と旅行に行った時などは、飲み会に参加しながら書いていることもあります)
→可能な場合は、出版社さんの会議室などをお借りして、集中して数日書かせていただくことも

・中断するときは、キリの「悪い」ところで中断する
→たとえば、一文の途中などでやめておけば、次に再開するときにすぐ書き始められるから

 

●書き終わったら
・誤字脱字は、プリントアウトする、縦書きにして読む、スマホで確認するでチェックする
→スマホ画面でチェックすると、誤字脱字に気付きやすい

・原稿から漏れてしまったエピソードは箇条書きで一覧にして、それも一緒に編集さんに渡す
→あとで復活する可能性があるので

 

●その他

・とはいえ、毎日取材+書くことに追われていると、新しい企画が進行しないので、定期的に企画を持ち込むようにしている
→企画書が書き上がる前にアポをとって、自分締め切りを作ります

・原稿のギャラ交渉はしない
→書籍は印税でもらう、ということだけを決めていて、割合は交渉しません。ただし、執筆に入る前に、条件面はフィックスしていただきます
→いい編集さんは、ギャラ面でもライターに無理をさせたりしないので、基本、お値段は編集さんにお任せしています

→ギャランティに関しては、質問をたくさんされたのですが、過去こんな記事を書いているので、よろしければご参考までに。

その仕事のギャラはいくらなのか
→講演は誰から依頼されてもお値段一律(ギャラ交渉する時間がもったいないので)。値切られる場合はお断りし、高かったら下げてもらう

・集中力のキープの仕方は、私が知りたい
→とにかくいつでもダルいし、眠いので、集中するための何かいい方法があったら、教えてもらいたいです
→私の場合は、いまのところ、寝られない場所に行く、という方法で乗り切っています
→ライター交流会に参加していた夫が、同じグループのライターさんに「あの人、ほんといっつも寝てるんですよ」と言っていたらしいですが、本当です。毎日2時間午睡(シエスタ)をとっています。
→締め切りだけが原稿を書くモチベーションなので、締め切りがない原稿は、一生書けないと思う

 

●最後に
今回は速く書くコツというテーマだったので、それについてお話しさせていただきましたが、実は、いま私がトライしているのは「速く書かないようにする」「考えながら書く」「読みにくい部分を原稿につくる(すらすら読めない原稿を書く)」ことだったりします。
速く書けるのは才能のひとつだけれど、それは解像度が低いからとも言えると先輩のライターさんに指摘されたからです。

私の書く文章は、読みやすすぎる、とよく言われます。

それはひとつの特徴なのですが、いまは、できるだけひっかかりのある文章を書こうと意識していて、物理的な執筆速度も落とすようにしています。
なので、来年以降は、執筆の本数を7割くらいまでに減らそうと思っております。

それについてはまた、いつか書こうと思います。

(この文章は2816文字、48分で書きました)

 

 

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カテゴリ:Writing

2017.06.13 Tue

「女の運命は髪で変わる」がオーディオブックになりました

大学時代、目の見えない人たちの朗読劇の劇団に所属していました。
単発も含めて4つの劇団をはしごしていた私ですが、この朗読劇の劇団が一番長く関わっていました。

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練習後のご飯のとき、まずは目が見えるメンバーがメニューを全部読み上げて、オーダーを集約したりするのが新鮮でした。

聴覚と嗅覚が優れている人が多くて、すごく遠くでちょっと咳をしただけで「あ、ゆみちゃんがきた」と言われたり、香水を変えたら「誰だかわからなくなっちゃうから、ずっと同じ香水つけていてくれたほうが嬉しい」と言われたりもしました。
私が20歳のときから、ずっと同じ香水を使い続けているのは、そういう理由。いつか街ですれ違ったときにも、わかってもらえるように。

 

で、そんなメンバーに頼まれて、「この本が読みたい」とリクエストがあった本を読んで、カセットテープ(!)に吹き込んだり、ということをときどきしていました。
世の中の書籍で、オーディオブックになっている本は限られています。話題作を今、音読されたもので聞きたいと思っても、なかなか手に入りません。(実は最近、kindleに読み上げ機能があることを知りましたが、これはまた別の話)

 

だから、「女の運命は髪で変わる」が出た時、いつか、オーディオブックになったらいいなあ、あの劇団のメンバーにも聞いてもらいたいなあと思っていましたが、今回、それが叶いました。

とても嬉しいです。

 

そんな話をしたら、実は、このオーディオブックを作ってくださっている会社の社長さんも、ご自身のお父様が目が弱くなったときに読書ができないのを嘆いてらっしゃったことをきっかけに、オーディオブックの事業を立ち上げられたときいて、とても感銘を受けました。

 

 

 

本編の最後には、私からのメッセージも収録させていただきました。
書籍では書けなかったことなどもお話ししているので、よかったら聞いてください。

 

活字を読むのが苦手な方や
車通勤が長い方などにもオススメです。

女の運命は髪で変わる、ぜひ、聞いてくださいませー。

『女の運命は髪で変わる』オーディオブック

 

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カテゴリ:Writing

2017.06.10 Sat

6月17日、ライター交流会で登壇させていただきます「早く書くコツ」

6月17日(土)の16:00〜 ライター交流会で登壇させていただきます。

テーマは「ライターの生産性アップ〜早く書くコツ〜」

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ご一緒させていただくのは、『盲導犬クイールの一生』(文藝春秋)や、『分類脳で地アタマが良くなる』(KADOKAWA)など多数の著作をお持ちの石黒謙吾さん。司会はご存知、ライター業界の鬼脇師匠こと、宮脇淳さんです。

 

 

 

私は、ライターですが、

企画、取材、撮影、レイアウト、構成、執筆、販促の仕事のうち、一番苦手なのは、執筆です。なので、ファッション誌で仕事をしていた時代から、可能な限り執筆の負荷を少なくできないかなあと考えて、いろいろ工夫をしてきました。

 

ヘアカタログ100ページ分はどんなに時間がかかっても、3日で書いてきました。

「速くて安いライター」として売っていたので、急ぎの仕事を受けることが多かったです。撮影終了時間がそのまま締め切りといったタイアップの原稿、終了後1時間後には配信完了のイベント記事の原稿などもよく受けてきました。

 

書籍のライターとしては、まだまだ経験は少ないので、締め切りまでにどのように時間配分するかを日々考えて、いろんな方法を試しているところです。

ちなみに私は現在、年間3分の1は、ライター以外の仕事をしています。なので、残りの3分の2の時間で、書籍のライティングに関わっていますが、昨年は12冊、今年は今日までのところで6冊担当させていただきました。

それらの執筆に関して、どのように時間管理をしてきたかなど、お話しできたらなあと思っています。

 

まだ発展途上なところ、これから改善したいところもいっぱいあります。(ぶっちゃけ、最近は「速く書かないようにする」ことを目標にしていたりもします)。なので、それらも含めて、ざっくばらんにお話しさせていただき、みなさんのご意見もたくさん聞きたいと思っています。

 

宮脇さんには、丸腰できてくださいと言われているので、丸腰でいきます。

ご興味ある方は、ぜひ、ご応募ください!

 

以下、詳細です。

 

五反田 #ライター交流会「ライターの生産性アップ~早く書くコツ~」

日時:6月17日(土)15:30開場、16:00トークイベント開始、19:30終了(予定)
場所:コワーキングスペース「CONTENTZ」(住所・MAP)
登壇者:石黒謙吾さん、佐藤友美さん
司会:宮脇淳(有限会社ノオト)
参加費(懇親会1ドリンク+軽食付き):一般チケット=2,400円 CONTENTZ会員=1,200円

<イベントスケジュール>

09:00~15:00 コワーキングスペースで作業OK!
15:00~15:30 会場設置タイム
15:30 開場、受付
16:00 トークセッション
17:30 質疑応答
18:30 交流会(1ドリンク付き、軽食あり)
19:30 終了予定
※状況によって、タイムスケジュールに変更が生じる場合があります。
※懇親会参加に追加費用はかかりません。
※CONTENTZは月額会員制ですが、この日は特別に本イベント参加者限定でドロップイン(一時利用)を受け付けます。ノートPCを持ち込んで原稿を仕上げ、すっきりした気分でイベントに参加しましょう!(追加費用はかかりません)

<懇親会>

軽食を用意します。ドリンクは1杯目のみ、イベント参加費に含まれています。2杯目以降はキャッシュオンでお支払ください。
19:30以降は二次会を予定しています。こちらの参加費は別途となります。

★ライター交流会のチケットは、こちらでお申し込みください★


カテゴリ:Writing

2017.06.06 Tue

著者になるということ

一年前の今日は、「女の運命は髪で変わる」が発売になった日でした。

なので、今日は、この本を出させていただいたことで、私の中の何が変わったのか、について振り返って、ここに残しておこうと思いました。

 

 

とてもとても個人的な話、です。

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この一年間、テレビやラジオ、新聞、雑誌、ウェブ媒体など、60回を超える取材をしていただきました。72ヶ所で講演をさせていただき、約8700人の方々にお会いすることができました。
お声をかけてくださったみなさま、本当にありがとうございます。

だけど、そういった表に見えること以上に、わたしにとってのいちばんの変化は、あまりにも個人的で内面的なことでした。

ひとことで言うと「著者になること」って、こういうことなのかというのを、まだまだその端っこだけだけど、経験できたこと、でした。

 

 

 

この本を書かせていただくことが決まってから、私にとって何よりのチャレンジは「著者らしくなること」でした
これは、ぶっちゃけ、原稿を書くよりなによりハードルが高かったです。

 

たかが本1冊と思われるかもしれません。

 

でもふだん私たち書籍に関わる人間は、心の底から本気の本気で、この手のひらに乗ってしまうささやかなサイズの一冊の本が、誰かの人生をちょっとでも楽しくしたり、広くしたり、幸せにしたりできたらいいなと祈りながら毎日本作りをしています。

なので、そのためのコンテンツを持っている著者さんへのリスペクトは、半端ないです。実際、私が普段お仕事をさせていただいている著者さんたちは、誰もがものすごい特技やメソッドを持っている唯一無二の存在の方ばかりです。

 

 

だから、最初、本を書きませんか?と言っていただいた時は、すごくとまどったし「いや、無理無理無理無理、私はライターなので。著者は無理!」と思いました。

とくに、わたしがこの本を出させていただくきっかけとなったサンマーク出版の「本気で著者になるゼミ」(通称本気ゼミ)では、いろんな編集さんが「いい著者」の定義をされていて、とにかく「いい著者になってください」と繰り返し話をされました。なんか、その話を聞いていたら、生半可な覚悟では、著者を目指したりしちゃあかんって気持ちになっていたからです。
だから、最終的に企画が通ってほんとに本を書かせていただくことになったときは、私がリスペクトする著者さんたちには及ばなかったとしても、せめて、私にできることはなんでもやらなきゃって、そればかり考えてました。

 

企画が通った日から出版まで10ヶ月、さらに本が出てから1年。
「やべー、ちゃんと著者らしくならなきゃ」と思って過ごしてきたこの1年10ヶ月は、昔むかし、テニスプレイヤーとして、できることをとにかくひとつずつ増やしていくしかないと思う作業に似ていました。
たとえばこんなことに取り組みました。

 

 

やったことその①  なるべく綺麗になろうとおもいました

まず始めたのはダイエットでした。

美容の本の著者として、少しでも見苦しくない見た目にならなきゃと思ったからです。2016年のお正月に65キロあった体重は、書籍の発売日の6月6日に52キロまで落ちてました。13キロ痩せました。仕事だと思えば痩せられるもんなんだな、って思いました。いやほんとに。

毎年夏は国籍不明なくらい真っ黒に焼くのですが、生まれて初めて日焼け止めを塗りました。
万年すっぴんだった私が、メイクもするようになりました。

 

「見た目に気を使う」

女としては当たり前のことなのかもしれないけれど、実は私にとってはものすごくハードルの高いことでした。精神的に。「私みたいなブサイクが見た目に気を使ってごめんなさい」って、なんか、そういうこじらせたコンプレックスを持ったまま40歳になってたのが私なんです。

まさか、この歳になって、自分のコンプレックスをがっつりえぐられることになるとは思わなかったです。しかも、仕事で。

 

でも、実はこの経験が、この本を書くときに役立ちました。

「私なんかが、綺麗になろうなんて、おこがましいことを思っていいんだろうか?」と考えている人って、本当に多いということに気づいたからです。

ああ、私と同じことを考えている人が、こんなにたくさんいるんだ、そう思ったし、その人たちの気持ちが痛いほどわかったから。

 

やったことその②  髪に意識をはらうようになりました。

いや、もちろんいままで髪を気にしてなかったわけじゃないんです。でも、ここ10年近くベリーショートだったので、ラクをしていたのは否めません。

ショートって、ぶっちゃけ、上手な美容師さんに切ってもらえばなんとでもなります。そんな美容師さん任せで自分では何のケアもしてない著者の話って、説得力ないなあと思いまして。

だから、企画が通ってからはずっと伸ばし続けて、自分の髪でいろんなヘアケアやアレンジを試しました。ドライヤーも買いました!

で、結論から言うと、髪を伸ばしてから運命が変わりました。この本で一番運命が変わったのはわたしかもしれない。
でもこの話はまた今度。

 

やったことその③  いい人になろうと思いました

この本に関わってくださるすべてのみなさんが、「この本を応援してあげよう」って思ってもらえるようになろうって思いました。
なんか、具体的じゃないんだけど、毎朝「いい人になろう」って思って起きていたような気がします。
毎晩「目が覚めたらいい人になっていますように」と思って眠りについていました。

 

やったことその④ 人見知るのをやめました

仕事がら、初対面の人と会うことはとても多いし、人の取材をさせていただくことも多いのですが、大勢と交流するのは苦手です。

人が多い飲み会は行かないし、テレビの出演依頼は、この本が出るまで全部お断りしていました。休みの日は基本、誰ともしゃべりたくないし、ずっと押入れで漫画読んでいたいタイプです。

だけど、そんなふうにいつまでも人見知りぶっていたら、本の宣伝はできないと思って、とにかく「自分は人見知りなので」と言い訳するのをやめました。初対面の方にもめちゃめちゃ本をPRしました。

人見知りを卒業するコツは、王様のブランチのリポーターの鈴木あきえさんから教えてもらいました。(ご興味のある方はこちらをどうぞ

人間、案外気の持ちようだなって思いました。私、多分、もう人見知りじゃないきがする。

 

やったことその⑤  編集さんの言うことはとにかく素直に聞きました

「本気ゼミ」では、いろんな編集さんから「本を作ることになったら、とにかく編集を信頼してください」となんども言われました。なので、その通りにしました。

最初、担当の編集さんが男性だって知ったときはびっくりしたけれど、原稿を書く前も、書いてる最中も、本が出たあとも、とにかく編集さんに指摘されたことは、基本、素直に全部やろうと決めていました。どうしていいかわからないことは、ことこまかに全部、質問しました。

この件に関しては、心から信頼できる編集さんに恵まれて、なんでも相談できてありがたかったです。

 

やったことその⑥ いままで以上に本業を頑張りました

この本が多くの方に届くために、私にできることはなんでもしようと思っていましたが、一方で、本業のライター業はこれまで以上に頑張らねば、と思っていました。

私はこの先も一生ライターで生きていこうと思っているので、「自分の本が出たら、ライター業は手抜きになったよね」と言われたら、それはライターとしての死を意味するなと思ったからです。

昨年は、「女の運命は髪で変わる」のほかに、11冊の本に関わらせてもらいました。今年はすでに6冊の本が世の中に出ています。
思ったよりも、「女の運命〜」の活動にスケジュールが必要だったので、正直この1年間は、まったくといっていいほど休暇がなかったけれど、それもまた、幸せな時間でした。

 

 

 

そんなこんなで「なるべくいい著者になろう」と思って生きてきたこの1年(発売後)と10ヶ月(発売前)。
少しでもスタッフさんが仕事がしやすいように、いい著者になろうと思うことと、
とことん著者さんによりそった黒子のライターでいたいと思うことを、
1日の間で何度も行ったり来たりすることで、脳みそが激しく混乱するときもありました。

 

でも、それもこれも含めて、本当にすてきな経験をさせていただきました。

ありがたいことに、「女の運命は髪で変わる」は、一年たった今でも、いろんな場所で、熱のこもった感想をいただきます。

 

彼氏ができました、
結婚できました、
出世しました、
再就職決まりました、
美容師になることにしました、
美容師を辞めるのをやめました、、、、

 

 

そのたびに、髪の力ってやっぱりすごいんだなあと感じます。

 

 

一年前、この本が出た時よりも、より強く、私は髪の力を信じてるし
一年前、この本が出た時よりも、より強く、私は「女の運命は髪で変わる」ことを信じています。

 

 

これからも、この本が、ゆっくりゆっくり一人でも多くの方に届いてくれたらなあと思っています。
今までこの本を読んでくださったみなさま、いつも応援くださるみなさま、本当にありがとうございます。
まだ出会ってくださっていない方にも、いつか届きますように。

 

 

 

追伸


この地図の青い部分は、女の運命は髪で変わるの講演をさせていただいた都道府県(今年中の予定も含む)です。
まだ白い土地に、行きたいです!
どなたか、呼んでください。
特に、福島と富山と徳島と佐賀に行きたいです!

 

 

追伸2
発売から一年経って、髪をまた切りました。
一年前に比べて、体力的にも精神的にも傷だらけの41歳ですが、一周回って一年前と同じ髪型に戻ってきた今の自分は一年前の自分よりも少し好きです。

 

 

最後に。
サンマーク出版のみなさま、いつも本当にお世話になっています。
綿谷さん、著者にしていただく機会をくださって本当にありがとうございました。

 

 

 

女の運命は髪で変わる

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